Jul 17, 2023(Mon)  昔の記事を再掲

万葉集10-1927 (詠み人知らず)

石上(いそのかみ) 布留(ふる)の神杉 神びにし

 われやさらさら 恋に逢ひにける

石上神社の神杉のように 年老いた私が、

更にまた 新しい恋に出会ってしまったよ・・・!  

自嘲しているように見せかけて 実は若者の頃と同じく

恋の喜びをビートルズみたいにシャウトしている。

  艶歌聴いて 寂しい気持ち なぞるより

   シャウトしまくる ビートルズ

 

石上神社は山辺の道の1つの聖地で、古来より

人々の交歓の土地。 人々が集まれば恋が生まれ、

地名のふるに漢字をあてると、万葉人の恋のサインである

「袖を振る」になり 漢字の古をあてると「古びた」と言う意味。 

 

万葉集 巻11-2417は柿本人麻呂 上記と同じ趣旨

常套句がすでに存在している。 こうなると陳腐。

石上  布留の神杉  神さぶる 

恋をもわれは 更にするかも

  神々しいまでに古色を帯びた恋を

   私は更にするのだなあ・・・