Mar 22, 2022(Tue)
言葉をシンプルにすると、余白ができる。
その余白にこそ、声を届かせる力がある。(小島ゆかり)
歌人が曰く、歌の余白が読むほうの心の
欄外に触れて、共振の幅が大きくなるからか。
そんな一首を児島さんの歌集『雪麻呂』から。
「三羽ゐて二羽きて五羽きて 一羽発ち
みな飛び立てる鳩のなりゆき」
本の装丁で表紙の題名以外の部分を
Golden Space という場合がある。
そのSpace も本の一部で 読者が納得し、
共感すスペースでもあるのと似ている。