昨年の一冊
生駒に行く。 アントレ生駒 啓林堂で一冊
竹久夢二 詩画集 2016.9 第一刷
鍵 (聞きようによっては頗るHかも・・)挿絵が素敵
「そんなに沢山の鍵をどうなさるの?」
女がたづねた。
「女の心の扉をあけるのだ」
男が答へた。
「一つの鍵ではいけないの?」
「さうだよ、女はどれもこれも
異なった鍵穴を持ってゐるからね」
「あなたはいつか
女の心をあけたことがあって?」
「一度もないよ。
どの鍵をもっていっても合はなかった」
「さうでせうね。
女の心っていふものは
たった一つの鍵であけなきゃあかないものよ
それを合鍵であけようてのは
すこし虫がよすぎるわよ
教えてあげませうか
あなたはね
ほんたうのあなたの鍵だけ持って
あとはみんな悪魔にやっておしまひなさい。
そして、あなたはあなたの鍵で
たった一つのあなたの鍵穴をお探しなさい。
きっとどこかに
あなたを待ってゐる娘があってよ」
母親に意見されている若い男と思わせていて・・
本当は幼児性の強い マザコンでロリコンで
かつ彼の心には女性が憑依して詩を綴るふしがある。
口語自由詩を基本に 五七調 七五調のリズムよく
難しい言葉もなく 中等教育以下の層にも受け入れやすい。
この絵を見て思い浮かべたのはジャン・ジャック・ルソー
妻を ママン と呼び
妻は 彼を モン プチと呼んだ。
ルソーは猫のように可愛かったのかも。

