寅さんに寄せて
再録
高市とは神社の縁日に開かれる市のこと。
露店の連なりを高市(たかいち)という。
主役は露天商とお客たち
タンカバイ (啖呵を切りながら
物を売る 寅さんみたいな商売)
2005年 上野 不忍池 弁財天堂前
徳田さんの口上
読んでいて、語呂がいいので
記念に書き留めておこう。。
このナイフ 十徳ナイフという。
私の親父が 徳田十兵衛。
徳田の十兵衛が工学博士
伴野明先生のもとに通って
3年八ヶ月、出雲の玉鋼を鍛えて
つくりだした特許ものだから、
十徳ナイフという。
その技術開発の由来は
これなる説明書に書いてあるので
必要な人は申し出てくれ。
ただし、ナイフについての箱入りだ。
ただではない。ただは非常識。
たった2000円程遣いなさい。
というても、あわてるな。
あわてる乞食はもらいが少ない
というぞ。
これから私が使ってみせるから、
その目で確かめてください。
十徳は、十の徳。 ナイフはナイフでも
ただの切れものではない。
ナイフをたたんで、こいつを引き出すと
錐。 キリキリッの錐。
おあとは千枚通し、栓抜き、缶切り
やすりに ガラス切り・・・・