冒頭、大学で講義する教授(宇野重吉)

早稲田大学の文学部が国連ビルに移転するまで

本部構内にあった頃。

クラスが終わり、道路に出た時、学生(浜田光男)が

宇野に頼みに来る。 今付き合っている彼女と学生結婚したい。

両親を説得し、仲人もお願いしますという、若さゆえの、世間知らずな話。

彼女というのが吉永小百合、今踊り子をしているという。

ここから宇野の回想が始まる・・・・ 

 

一高生(高橋秀樹)とかほる(吉永小百合) 役の上での年齢

18歳          16歳

 

三日間の道中を共にした旅芸人一座と学生

かほるは可愛くて、素直で

好奇心に満ちていて、そしてまだ子供だった。

学生は新鮮な想いでかほるを見ている。

 

下田の宿の最後の夜、仕事を御仕舞にして

休息するはずで、二人は映画を見に行く約束を

しているが、彼女の義姉の母が、無理やりお座敷の仕事を取り、

(彼女の兄の妻の母 =浪速千恵子)

踊子と学生は二人だけの時間を持つこともできないまま

別れることになる。

(かほるが、後で傷つかぬように・・)

昔の人は、これで了見できた。

 

学生

活動を観に行きましょう

かほる

本当に、連れてって下さいましね。  きっとですよ。

 

でも・・・ 行くこともなく、学生も下田から船で東京に帰る。

岸壁からハンカチを振るかほる それに気づく学生

 

学生の純粋な気持ちの中で

かほるは永遠に乙女のままの姿で生きる。

痛々しい愛の想い出 

 

川端康成は16歳で祖父を失い、あらゆる係累を

なくした天涯孤独な男。

少なからぬお金はあったにせよ、家族が欲しかった。

700年続く川端家の血をひく者を生み出したかった。

 

宇野重吉の回想は物理的には2秒くらい

 

通りの向こうから『先生、お願いしますよ きっとですよ』と学生。

日活的というか、現代風音楽で終わっていく。

 

映画本体では、浜田光男は旧制高等学校を受験するために

母と宿を訪ねる中学生浪人の役  旧制中学は5年、17歳で卒業

 

高等学校は3年 入試倍率はざっと13-14倍

何浪もする猛者もいた。

すでに狭き門で、予備校、受験雑誌も活況を呈していた。

宇野重吉(寺尾聡の父) この人が悪役をしたことなど殆どないだろう。

 

僕の愛する詩人、中野重治さんと付き合いがあり、宇野重吉の芸名は

中野重治から貰っているとの由。

中野重治の妻が 原泉さん  劇団系の俳優ってやっぱりインテリ

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