再録

Oh Orion!         オリオンよ

Guida il mio amato     私の愛する人を導け

Che non possa sbagliare  帰り道を見失わないように

La strada di ritorno

 

真夏の午前3時くらいだと、東方向にオリオン座が見える。

結構ロマンティック

 

メインテーマは潜水艦艦長(玉木宏)の恋人(北川景子)が

贈った楽譜が彼の無事の帰還を護るというお話。

軍事的には、あの名作 眼下の敵へのオマージュだと思って

観れば全体が分かるようにできている。

 

人間魚雷回天を4基、搭載しているイ77潜水艦

艦長は音楽大学出の予備学生上がりの少佐

(これはどう考えても無理がある、あの中曽根康弘が

短期現役制度で昭和16年に海軍経理学校に入り

卒業して中尉、終戦時に少佐はあり得たが、

音大出で昭和18年10月に入営しても昭和20年8月に

少佐はあり得ない、まして本職の海兵出をおいて、艦長に

発令されることはないと思う。 でも玉木君だからいいか。。)

 

ヒューマニストの彼は特攻作戦には否定的。

正攻法で、忍耐強く海の戦いに挑む。

回天をデコイ(囮)に使って敵を欺き、一矢報いる。

 

また米国駆逐艦艦長もいい味を出している。

海から引き揚げた日本海軍の兵士の遺体から

見つけられたあの御守りの楽譜。

イタリア系移民なのか、イタリア語を解する。

そして敵の欺瞞に気づくと同時に

敵艦長にたいする尊敬の気持ちが沸いてくる。

戦争映画で僕が好きなのは、好敵手に対して

お互いに尊敬の念が沸くようなシーンだ。

 

浮上して艦を放棄した日本海軍の勇士たちが離艦するまで

時間を与え、砲撃を下令しない。

 

そして日米 どちらも艦隊司令部から、終戦の指示。

 

Cease the fire  戦闘中止

 

米艦から信号 『オリオン座が見える』

 『帰り道を見失わないように』

 

艦長同士、思いを込めて敬礼する。

 

ここは映画館でうるうるきて、泣いておりました。

 

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