藁 Paille (パイユ)
昔習ったフランス語で藁といえば納屋
納屋で情事が行われるから
Monsieur Paillard (ムッシュー パイヤール)と
言えば 藁の男 = 助平と
田辺貞之助先生は仰った。
タイトルからして、小粋な映画かなと
思った。 男はいかに単純な生き物だと
言うことが分かる映画。
イタリア的 ラブコメディー
3組の男女の学年別 恋の物語
ロバート・デ・ニーロってやっぱり
イタリア語 NATIVE なんだなと思った。
相手役の40歳の グラマーな美女
どこかで見たと思ったら
モニカ・ベルッチだった。
定年後の生活をローマでと決めた男。
心臓の移植手術をした元ボストン大学
歴史教授エイドリアンは、アパートの管理人
オーグストとベトナム戦争の話ですっかり
打ち解けて友人になる。
ある日オーグストの娘ビオラがパリから
帰ってきて、彼と出会う。
高級ブランドの店で働くキャリアウーマンというのは
嘘で、実はストリッパーで稼いでいた。
それから借金して店を始めるが1ヶ月で倒産。
3万ユーロほどの借金がある。
それを父に打ち明けるなり、父は激怒
家を放り出されたビオラは、エイドリアン
(デニーロ)のアパートに助けを求める。
ビオラと語らうことで恋におちたデニーロは
新たな人生を歩む決意をする。
男の単純さ 丸出しの映画
ビオラとシャンペンで乾杯しながら
デニーロがストリップをするシーンは
面白い。
モニカ・ベルッチと駆け落ちして
地中海の島で子供が生まれるが
実はその赤ちゃんの父親はまだ10代の
若者 これもイタリア的
若者が軽やかにステップを踏むところで
映画のラスト。
男は推定63歳 女は40歳
品格では トスカーナの休日
(ダイアン・レイン)の方が優れているかな。
観て 損はない映画