Apr 10, 2013 (Wed)
キーラナイトレイが出るというので早速
観に行く。 ナンバTOHO
ストーリーはあまりにも有名だから
気づいたことを箇条書きする。
AAA) 舞台劇を思わせる演出
まるでNHK教育の舞台を見る感じ
書割 裏方を見せる演出
場面転換が早い。
あるいは映画セット丸出しで進行させている。
農家、雪の草原のシーンなどは野外ロケ
BBB) アンナの恋の相手 ブロンスキー伯爵
(Aaron Taylor Johnson) まるで宝塚の男役みたいな容姿
ひょっとしたら、監督は宝塚の影響を受けているのかとも
思ったりする。 軍帽を斜に被ったり、立ち居振る舞いが
宝塚風・・
プレーボーイだが、アンナとの間に女の子が生まれると
彼なりに良識を示す。
問題は恋に燃えてしまうアンナ
貞淑で誠実なアンナ、主人と息子を愛していたのに・・
(18歳で結婚、当時19Cの貴族社会では、愛の無い結婚が
普通で、家柄とか持参金とか・・・ 俗物的な結婚が多かったと
思われる。 トルストイ34歳 妻ソフィア18歳の事情が
投影されているかもしれない。
社交界では生きていけないくらい 好奇と軽蔑の
眼差しに触れるアンナ
結果的には鉄道自殺
演出では綺麗 彼女の顔もそのまま 生きているよう。
キーラナイトレイは決して脱がない 脱がせない女優
多分 オードリヘップバーンみたいに濡れ場を
演出させないように決められているのだろう。
CCC) アンナの主人 アレクセイ カリーニン
(ジュードロー)
政府の要職を勤める 大臣
謹厳実直 しかも不義の子を生んだアンナとブロンスキーをも
許す。 キリスト者としての理想 寛容と忍耐
アンナよりも主人の カリーニン側から描いた物語だと
もっといいのかも。 華がないけど社会派作品になる。
DDD) アンナとアレクセイがベッドに入るとき
アレクセイは子羊の小腸で作ったコンドームを
箱から取り出していた。 この演出は初めて見た。
リアル
EEE)名前は出てこないが、農場で小作人とともに
草刈をし、労働しながら妻と子を持ち
自然と共に暮らす貴族 これがトルストイのモデルかも
しれない。 愛のある結婚 勤労と祈り
一番 落ち着きのいい場所なのかも
FFF) 志賀直哉の暗夜行路の話をふと思い出した。
妻直子の不貞を赦す時任謙作
六根清浄 ・・・・