偶然にも土曜日 ケーブルで見てしまう。
上の写真は武士の子4歳で袴をつける習わしの
祝の鯛が買えないので、『鯛じゃ 鯛じゃ』と言いながら
家族で食事をするシーン。
武士の体面を保つために借金をするより
明確な予算の中で無借金の生活をするほうがどれだけ
武士として素晴らしいかという哲学が貫かれている。
この家の借金 6660匁の銀は111両の小判に換算できる。
1両を現在の物価で換算すると約1,110万
家財・骨董・着物・刀などを処分して、約半分を返済
残りの借金を無利子とするように交渉する。
(年利で18% これは高いけど、当時では妥当らしい)
金沢 加賀藩の勘定方の家に残っていた家計簿
1840年天保~ 幕末
その子はやがて明治政府の海軍経理大監となる。
主計将校の親玉・・・
記録を取ること、方針を貫くこと、黙々と続けること
これは素晴らしいことだ。
武士としてのエイトスを感じる。
倫理観というか、厳しく躾けられたら
自ずから職業観、道徳観、価値基準を
自分の体の中に植え付けていくのだろう。
地味だけど、史実に基づいた歴史映画である。