1970年にノーベル化学賞を受賞したポーリング博士は末期がん患者にビタミンCの点滴を行って、その有用性を発表しています。
それから40年を経て、高濃度ビタミンC点滴投与による癌などへの治療の有効性が認識されています。
米国の国際人体機能改善センターによってIVC療法(点滴による高濃度ビタミンC投与)が確立され、現在も研究が行われています。

高濃度ビタミンC療法の適応とされているものは
癌・ウイルス性感染症
リウマチなどの炎症性疾患・アレルギー性皮膚炎
クモの毒などへの解毒作用・糖尿病などの慢性疾患
慢性疲労症候群・抑うつ症状の改善
アンチエイジング,色素沈着の治療などが適応とされています。

高濃度ビタミンCの投与法としては
15~100g(通常25g)を点滴として静脈内へ時間をかけて注入しますが、
癌などでは局所動脈内注入も行われています。

最近では、
手術の際の抗炎症・抗腫脹・疼痛軽減・治癒促進に対しても有用だということで、静脈内への25gの術前投与を行っている施設もあります。

ちなみに
猫などの多くの動物は毎日、体内でビタミンCを作っています。
人は自分でビタミンCを作れないので、
植物やサプリメントとして摂取する必要があります。
ちなみにヤギでは体重1kgあたり190mg,ネズミでは275mgほど体内で合成しています。

人の自然治癒力に唯一欠けているのがビタミンCだといわれています。