「いやー!つかれたー!」
「そうねー…陸人!飲み物!」
「オレは召使いか!あまりそういうことでお金は使いたくないんだが…」
「いいですよ陸人先輩、私が払いますね」
「いや、悪いからちゃんとオレが払うよ…」
練習を終え、すこし疲れた(?)風の4人は帰路につく。
「本当に疲れた…どっかでやすまね?」
「そうね。じゃあそこの公園で一休みしましょう」
藍羅の指示の元に4人は近くにあった公園のベンチに座る。
あたりは夕暮れかかっていて、公園の中にはあまり人はいなかった。
「…そういや、練習場所どうすんだ?あまり頻繁にスタジオ借りれるほど金はないぞ?」
「そうですね。練習場所がないのはつらいです」
「…確かに考えものね…千種、何か案はない?」
「うーん…」
普段エロくて使い物にならない千種だが、これでも一応学年でもトップクラスの学力の持ち主である。
こんなときは千種に聞いてみたほうが早く意見が出る。
「…学校側に俺たちを『軽音楽部』、もしくは何らかの形で活動を公認してもらうのはどうかな?」
「なるほど…そうすれば部費も入って陸人先輩の負担も若干軽くなるますね…」
「確かに名案だな」
「じゃあそうしましょう。…あと、バンド名なんだけど」
公園内で予定もしてなかった会合が開かれる。
時間は余るほどあるので、誰も時間を気にしていなかったが、もし制限があったとしても4人は気付かずに話し合いに没頭していたであろう。
ともあれ、バンド名である。
「…私がすこしだけ考えてきたわ。文句があるならずばり言ってもいいわよ」
「お、おおう…藍羅が言うと文句があっても言えねえよ…」
無言の圧力と言うものがある。
「まあともかく発表するわねー。一応言っとくけど、まだ決定じゃないから!」
「焦らさないで早く言ってくれよー」
「気になります!」
「みんな待ってるぞー」
やんややんやと、若干宴会のノリになり始めている会合。
「じゃあ、いくわよ…バンド名は!【Sleeping Lion】なんていかがでしょうか!」
「え?何か…中二くせえな(笑)」
千種が言ってしまった。
陸人が不安に思って千種と藍羅を交互にみる。
先に千種をみて――次に藍羅を。
もう一度千種を見ようとその方角へ目をやるが――そこに千種はいなかった。
「かはっ…!」
気付くと遠くで千種の呻く声が聞こえる。
藍羅は動いていない。当然、岬も動いていない。
何が起こった…?
「はーい!千種君は特に感想はないそうでーす!☆他のみんなはどうかな?」
頭の中がこんがらがる中、藍羅が口を開く。
満面の笑みで。
「ま、まさか…っ!?」
「り、陸人先輩…今の見えましたか…!?」
どうやら岬にも見えなかったらしい。
まさかとは思うが、こいつ…!
「って物語のジャンル間違えてるよ!何でこんなバトルマンガっぽいんだよ!」
「「てへ☆」」
「2人で言うなよ!つか千種もグルだったのかよ…」
つーか、これだけのギャグのためにわざわざ自分でぶっ飛ばされる演出してたのかよ…
なんて冗談を交わしたが、これ以降は話が戻っていく。
「真面目な話、どう?」
「んー…正直に言うと、名前よりもさっきのくだりのほうが印象に深い」
陸人が言ってしまった。
千種が不安に思って陸人と藍羅を(以下略
「で?どう?」
「「…それでよろしいかと思われます」」
ただ、名前の意見を聞いていただけなのに、フルボッコにされた男2人がそこにいた。
陸人の最初の冗談はあながち間違いではなかったようだ。
「あの、藍羅先輩、ちょっと聞きたいんですが」
するとこのやりとりをみて若干震えていた岬が口を開く。
「!やめろ!死にたいのか!」
「というかお前死ぬぞ!」
陸人と千種が言ってしまった。
岬が不安に思って3人を(以下略
「本題です」
ようやく岬が話せる状態となり(つまり2人は…)、藍羅が耳を傾ける。
「岬、どうしたの?」
「質問なんですけど、由来は何ですか?」
バンドの名前は格好より意味。
それを両親から教わっていた岬は、バンド名がなぜそれなのか、どんな理由からつけられた名前なのかを藍羅に尋ねる。
「意味ね…意味は、わかるとは思うけど、直訳して【眠れる獅子】ね」
「そこにどういう意味が?」
「そこから先はオレが答えよう!」
モザイクが当てられ、見れるような姿でなかった陸人がゾンビのようによみがえり、岬に説明する。
「…オレらはまだ無名だが、やればできるって意味だろ!」
「…そういうことね!」
なるほど…それでこの名前。
確かにこれなら納得できる。…ネーミングも変なものじゃないし…と、岬は了承する。
「…みなさんに不満がないなら、私はこれでいいと思います」
「文句があっても言えないしな…オレもこれでいいと思う」
「…う…あ…(モザイクの中で良いと言っている)」
「じゃあ決定ね!」
半ば強制的にだが、藍羅の命名により、バンド名が決定する。
「私達【Sleeping Lion】!目指すは日本一よ!」
「「おお!」」
「…お…(モザイクの中で「おお」と叫んでいる)」
流石中学時代の私です。
【Sleeping Lion】…なんて中二臭いww
作者が言ってしまった。
陸人たち3人は不安に思い、作者と藍羅を交互に(以下略