テーマ: インスピレーション即ち想像によって創造するってハナシ
ワタシは小学生、中学生、高校生の頃と
ずっと主要教科よりも
副教科の音楽と美術が大好きでした。
性に合わないと思われるかもしれませんが、
音楽の授業は特に鑑賞の授業が好きだったんです。
目を閉じて複数の楽器が織りなすハーモニーの中に
時に風のそよめきや鳥の囀りを見たり、
時に堂々とした皇帝が、威厳溢れる姿で
重厚感ある一歩を踏み出す様子を見たり。
耳に入ってくる情報が、
瞼の裏で細かく映像化されるのを
感じるあの時間が至高でした。
学校での嫌な事もすっかり忘れるほど
夢中になったんです。
美術で絵画を鑑賞したり、
模写する時間も好きでした。
画家はこの絵を描いた時何を想い、
何を感じたのか。
その画家の目には世界がどう映っていたのか。
その世界とは一体どんな時代で、
どんな人々が生きていたのだろうか。
そんな行間に想いを馳せて鑑賞し、
自分の腕で描いてみる。
別の世界を見ている様で心が躍りました。
タロットカードを切るときも、
カード展開を映像化しているような感覚が
あります。
カードが持つそのものの意味も
勿論大切なのですが、
それだけだとストーリーが
スッと腑に落ちないことがあります。
一枚一枚に勿論世界観があって、
それから派生された意味もある。
したがって、音楽の様にハーモニーの行間を読み、
美術の様に背景や「目」に思いを馳せる。
そういう沢山の世界の融合を
咀嚼するのがタロットリーディングの魅力だなぁ
と感じる今日この頃です。
そんなこと言われたって、
それはミコの脳みそが特殊だからでしょ？
と思われるやもしれません。
しかしワタシは至って普通、それどころか
何をしても中途半端な人間なので
特別何かの才能があるとかはないのだろうと
自負しております。
ほなどないしたら、そういう発想になんねん。
という疑問が出てくると思うので、
出来る限り言語化してみようと思います。
例題にワンドのAのカードを出してみます。
一つ一つ分解した上で、五感を使ってみます。
まず、天気は曇天。
曇天と一言で言っても
・つい先ほどまで晴れていたのちの曇天なのか
・今にも雨が降りそうなどんよりした曇天なのか
それによって湿度も変わりますよね。
・カラッとしているのか
・程よく湿気を帯びているのか
・ジメジメしているのか
それが変わってくると匂いも変わってきます。
広々と広がる草原、その中にそびえる木。
風がなびく時一体どんな匂いがするだろうか。
もし先ほどまで晴れていて、
カラッとした湿度であれば
陽の光を浴びた乾いた草木の匂いがするだろうし
もし今にも雨が降りそうな曇天であれば
草木の青臭い香りの中に、
雨の訪れを伝える様な香りがするだろう
もしくは雨が降った後の曇天であれば
露を帯びた草木の瑞々しい香りが、
雨のジメっとした空気の中に混じっているだろう
etc.
景色だけでもこれだけの想像が出来ます。
この要領で、
川の流れは早いのか/遅いのか
川の水の色は透明なのか/濁っているのか
中央のワンドの木は
乾いているのか/湿っているのか
それによって木から芽吹く葉の張り具合は
どうなっているのか。
ワンドを掴む手は
柔らかい手なのか/ゴツゴツした手なのか
その手は
湿っているのか/乾いているのか
とどんどん
目で見て
耳を澄ませて
鼻で匂いを捉えて
肌で空気を感じる。
正解がない自由な世界です。
その天気や、気温などのある種「条件」や
その絵の背景みたいなものを
提示してくれるのが
他のカードなのかもしれません。
例えばワンドAの前に出ていたカードが
ソード7の逆位置であったならば、
降ったり止んだりしてるような
天候なのかもしれないな、と思いますし
ワンドペイジの逆位置であれば
思いがけない雨だった後の
曇りなのかもしれません。
こうやってどんどんどんどん、
その世界を想像していくんです。
この想像力はどこで活きていくのか、
カードリーディングは勿論のこと
それはアファメーションにおいても役立ちますし
何より日々の生活に色々な色を
足してくれるのではないかと思います。
それこそ「兆し」を捉えるという点でも
この洞察力は活きてくるのではないでしょうか。
それを捉えられたなら、
運気の流れも掴みやすくなると思いますし
そうなれば道を開くも容易くなる可能性だって
上がります。
想像力は創造力になるのではなかろうか、
なんて思ったりします。
よろしければ何か一枚、
タロットカードをじっと
見つめてみてはいかがでしょうか？？
何かヒントや気付きを
与えてくれるやもしれません。
・
・
・
今日も生きてて偉いです。
息してるだけで天才なんです。
深呼吸する時間をご自身に
プレゼントして差し上げてください。