新型コロナウイルス感染症の重症化リスクを高める口腔細菌 | サボリ筋トレーニングで不調から解放! わずか12のサボり筋を鍛えるだけで体は何歳からでも変われます!

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歯周病菌などの口腔細菌が

 

新型コロナウイルス感染症やインフルエンザの感染を

 

手助けしたり重症化の呼び水になっている ! 

 

というお話を鶴見大学名誉教授の花田信弘先生に伺ってきました。

情報量が多く頭がパンパンなので、自分の頭を整理するためにまとめてみます。

 

 

新型コロナウイルス感染症やインフルエンザに感染したときに

何が怖いかといえば肺炎の重症化・サイトカインストーム(免疫暴走)

死に至ることです。

新型コロナウイルスに感染しても無症状や鼻風邪程度の症状で済むこともあれば、

ウイルス性肺炎を起こす場合もあります。

ウイルス性肺炎になったとしても比較的軽症で済むことも多いのですが、

ウイルス性肺炎を起こしたことで肺での免疫力が低下したために、

正常時なら免疫力で抑えることができる細菌に敗けてしまい、

細菌感染による細菌性肺炎(混合感染・二次性細菌性肺炎)を起こすと重症化するケースが多いというのです。ウイルス性と細菌性のダブルパンチが危ないのですね。

この細菌性肺炎を起こしやすくする原因のひとつが歯周病菌などの口腔細菌なのです。

 

歯周病菌の毒素が病気と免疫低下を招く!

 

歯周病菌などの細菌が血管に入り全身に拡散する状態を菌血症といいます。

これが進行して歯周病菌がもつ毒性物質エンドトキシン(内毒素)が拡散される状態を

エンドトキシン血症といいいます。

この状態になると血管の内側で炎症を起こしやすくなり

心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病、各臓器に慢性炎症を起こす原因になります。

つまり「基礎疾患がある」「免疫に負担をかけている」状態を作り出しているわけです。

基礎疾患のある人が危ないというのはそのためです。

このような状態の人が新型コロナウイルスに感染すると細菌性肺炎を併発しやすくサイトカインストームに至るリスクが高くなります。

ここまでの話をざっくりとまとめたフローを作ってみました。

(これでもだいぶ端折ってます)

 

菌血症は糖尿病患者で頻繁に起こります。

血液中にグルコースがあるので細菌がなかなか死なずに増殖してしまうからです。

 

口腔細菌が血管を介して肺に至るルートのほかに

唾液を介した誤嚥により細菌が気道から肺に入っていくルートもあります。

これも健康な状態であれば免疫力で跳ね除けられるのですが、

肺がダメージを受けていると細菌が肺胞にまで進んで炎症を起こします。

これらのリスクを減らすために口腔ケア・歯周病の治療をして

毒素となるエンドトキシンを血液中に入れないようにすることが大切なのです。

 

口腔細菌の酵素がウイルスの侵入を助ける!

 

口腔細菌は毒素で悪さをするだけではありません。

ウイルスはヒトの粘膜細胞にある受容体にくっついて、

酵素を使って細胞内に侵入するのですが、

歯周病菌や肺炎球菌なども同じ酵素を持っています。

だから口腔ケアを怠って細菌が増殖していると

細菌の酵素でウイルスの侵入を結果的に手助けします。

このメカニズムはインフルエンザで解明されており、

新型コロナウイルスでも同様なことが起きるとみられています。

イメージ図にするとこんな感じでしょうか。

 

ちなみにタミフルやリレンザなどの抗ウイルス薬は「ノイラミニダーゼ阻害薬」といわれ、ノイラミニダーゼの働きを抑えることでウイルスを細胞外へ放出をさせないようにし拡散を防止するという治療薬です。口腔細菌の存在により、抗インフルエンザ薬の働きが弱まるそうです。

 

新型コロナウイルスは口腔で増殖する!

 

口腔内やベロ(舌)の粘膜には

コロナウイルスが細胞内に侵入するための受容体がたくさんあるので、

ウイルス増殖の場になります。

舌の表面につく「舌苔」は細菌の住処という側面もあります。

ウイルスも細菌も、感染に関しては「量」が重要です。

人間側には生体の防御機能が備わっているので、

ごく少量なら感染しませんが口腔でたくさん増殖されるとまずいわけです。

だから細菌やウイルスの量を減らすためにも口腔ケア・舌磨きが重要になります。

 

「舌磨きは歯ブラシだと粘膜を傷つけるので、

 専用のクリーナーを使ったほうがいいです」

とのことなので、

さっそく使わずにしまい込んでいた広栄社の

タンクリーナーを開封しました。

 

 

また、鼻(上咽頭)の洗浄も有効かもとのことなので、

冬場のコロナ・インフルの同時流行に備え、

ミサトールリノローション(梅エキス成分を含む洗浄液)も試してみようと思いました。

 

花田信弘先生(右側)