痛みの悪循環を断つ!!  ペインクリニックとは | サボリ筋トレーニングで不調から解放! わずか12のサボり筋を鍛えるだけで体は何歳からでも変われます!

サボリ筋トレーニングで不調から解放! わずか12のサボり筋を鍛えるだけで体は何歳からでも変われます!

サボリ筋を鍛えると、ガンバリ筋が勝手にゆるんでコリや痛みが改善!生涯自立した体で過ごそう!!

 

肩や腰が痛くて整形外科に行っても、

レントゲンなど検査に異常が見当たらないからと、

「異常ありません。痛み止めを出すのでそれで様子を見てください」

と不満と不安を残したまま帰された経験はありませんか?

 

これまでの医療では、「痛み」を診断材料としては重視する一方で、

検査で異常がなければ患者さんが痛みに苦しんでいても

治療の対象としては軽視されがちなところがあります。

では「痛み」自体を治療対象とするペインクリニックとは

どのようなことをする科なのか、

都立大ペインクリニック院長の新井由紀子先生にお話を伺ってきました。

 

 

◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆

 

ペインクリニック といえば治療の中心は「神経ブロック」。

これは痛みのある神経やその近くに局所麻酔薬を注射することで、

一時的に神経の興奮を抑え痛みを取る方法で、

硬膜外ブロック・星状神経節ブロック・関節内注射・トリガーポイント注射など

多くの種類があります。

 

でも、麻酔薬の効果は2時間程度だから、

それが切れたら元に戻ってしまうのでは??

ずっと疑問だったことを新井先生に尋ねました。

 

「そう思われがちですが、

神経を一時的にでも休ませることにより

痛みの悪循環を断ち切るので、

麻酔が切れた後も改善されている状態が持続します」

 

「痛みの悪循環」ってなんですか?

 

「痛みが続くと交感神経が緊張し、

血管や筋肉を収縮させ血の巡りが悪くなります。

そのため組織へ送られる酸素や栄養が不足し、

老廃物が蓄積します。

その結果、痛みを起こす物質が蓄積し、

さらに痛みを引き起こすことが繰り返されるようになります。

症状が慢性化すると、

もともとの痛みの原因がなくなっても痛みの悪循環が残って、

いつまでも痛みが取れなくなります。

神経ブロックで痛みを取るとそこへの血流がよくなって

痛みを起こす物質が洗い流され、酸素や栄養分、

自然治癒力を助ける免疫物質などを全身に供給するので、

麻酔が切れた後も

注射前と比べて患部が改善されている状態が持続するわけです。

ちなみに神経ブロックは基本的に健康保険で治療できます。

 

 

 

痛み止めの薬などで凌ぐのではなくて、

血液・体液の循環改善を促し

自然治癒力を高める

のが目的だったわけですね。

 

でも肩こりや腰痛の場合、神経ブロックで症状が改善しても、

元々の原因である「筋肉や関節を動かさない生活」をしていると

再発しやすいそうです。

メンテナンスのため定期的にペインクリニックを利用する方もいるとか。

最近だとコロナの影響で生活リズムの変調や運動不足で

症状が出た患者さんも来るそうです。

やはり普段から筋肉や関節を動かすセルフケアを

意識して行うことが大切だと思いました。

 

 

【参考資料:ペインクリニック診療対象例】

■どんな痛みに?

頭痛・顔面痛・肩こり・頸椎症・腰痛・腰部脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニア・坐骨神経痛・帯状疱疹・五十肩、膝の痛み・癌性疼痛など

■痛み以外

自律神経失調症・顔面神経麻痺・顔面痙攣・痙性斜頸・突発性難聴・更年期障害・多汗症など