管理栄養士&フードコーディネーター&ジュニア野菜ソムリエの

コーゲヨーコです。


今日は、いい話をします。

スーパー管理栄養士さんの話。


先週土曜日、所用があって広島駅に行きました。

用事が終わって、駅前の福屋へ行きました。

そこの10Fに本屋があり、

軽い気持ちで行ってみました。

すると、そこは私にとってすごく、

素敵な世界でした。

いろんな本がたくさんあるんです。


取り寄せしなきゃ、手に入らないような本も

・・・嬉しくなりました。

この本屋さんなら私1日過ごせるな・・・って感じでした。


そんな本屋さんで出遭った本です。


管理栄養士コーゲヨーコの「バランス喰楽部」-gakkou

「おうちで給食ごはん~子供たちが喜ぶ三つ星レシピ63」

北海道新聞社編・佐々木十美監修。


38年に渡る学校給食センター管理栄養士

佐々木十美さんの北海道置戸町での給食の実践をまとめたものです。



皆さんはご存知でしたか?

私はこの度初めて知りました。

でも、自分で見つけたというか、出遭ったという感じだったので、

よかったですラブラブ

人から薦められたら、感動もココまでじゃなかったと思います。

いや~すごいんです。


地産地消はもちろんのこと、

給食なのに「手作りみそ」

給食なのに「19種のスパイスから作るカレー」

給食なのに「丸ごとトマトからつくるトマトソース」


人口3400人、小・中学生300人という小さな町で、

給食作りを長年支えてきた管理栄養士の佐々木十美さんが、

「子供たちの気持ちが満たされることが一番大切」

と考案してきた

「三つ星レシピ」


味噌は給食センターで作り、3年から5年寝かして使っているそうです。

季節の山菜も栄養士さんと生徒の父兄が採りに行って塩蔵して活用。

トマトソースは、無農薬栽培の完熟トマトで。


子供たちに故郷の味をいつまでも忘れないで欲しい・・・という願いのこもった給食は 体にいい料理ばかり。愛情もこもっています。


調味料は、成長期にある子供たちの味覚を育てるために、

安全で安心の美味しい調味料を厳選して使っているそうです。

それは、

「調味料も大事な食材のひとつ、

どんな添加物が入っているかわからないような調味料で、

子供達の舌を狂わせたくない。

ここにある調味料は、そのまま飲んでもおいしいものばかりです。」

酒は、純米酒のみ、本みりんとリンゴ酢は

三年熟成のもの。

ワインは置戸町のぶどうを使った地元産など、

天然の原料だけで作られた調味料です。


そして、献立もいわゆる

「サイクルメニュー(繰り返し)」ではなく、

ほとんど繰り返されないというメニューの多さ。

メニュー名も長くて凝っています。

「鶏肉ときのこの味噌トマトソース煮」・・・とか

子供だからというようなメニューではなく、

口の肥えた私たち大人でも「うわ~」ってうなるようなメニューばかり。


なんと、栄養士は佐々木さん1人

あとは、調理員名。

事務職員名。

300人の食事に対して決して多い人数ではないです。

毎日毎日大変だろうと思います。


置戸町の子供たちは幸せですね!

子供の味覚を育てる食材の味を

生かしたものばかり!


合格19種のスパイスで作るカレーは、

卒業生の要望で、
成人式会場で振舞われたとか・・・。


やっぱり子供たちにとって、

忘れられないカレーなんでしょうね。

栄養士として、それが最高の誉れではないでしょうか。


学校給食には、最近こんなニュースがありました。

               ダウン


アレルギー対応給食73%作る余裕がない(兵庫県)

        (2010年9月21日 読売新聞より)


アレルギーの問題は難しいです。


わたしがすすめる野菜や果物にも

アレルギーを起こす人がいます。


果物や野菜を食べると過敏に反応する症状です。

口の中がかゆくなったり、腫れたりします。

不思議と加熱したものには、反応がないみたいです。


それは、大人になって、急になる場合もあるそうです。

農薬によるアレルギー(例:アメリカンチェリーをたくさん食べたら口の周りが腫れたなど)によるものや、

花粉症によるものなど  もあります。


ちなみに下記の種類のものが、

アレルギーをおこしやすいといわれています。


果物:メロン・リンゴ・イチゴ・オレンジ・キウイ・スイカ・サクランボ・ナシ・バナナ・モモ・ウメ・パパイヤ・

パイナップル・レモン・グレープフルーツ


野菜:トマト・キュウリ・クルミ・ジャガイモ・セロリ・

ニンジン・ニンニク・ナス


果物はほとんどですね。


食べてみて口の中がイガイガするとかかゆいとかの反応があった場合は、極力その果物は避けたほうが無難だと思います。


このように、いいといわれている食べ物もアレルギーを起こす人もいて、なかなか全員がいいという食材や料理はないようです。

自分の体質を知り、

自分にあった食材や料理を普段から理解しておくのも大切だと思います。