以前お客様へ販売したこのEK4シビック
もともと外装や下回りの状態が良くなく、コツコツと直しながら乗る予定でしたが、その気力も続かず、売却を希望されてました。
しかし、このままの状態では売却は厳しいので、下回りの錆等を処理して、ある程度まで手直ししようと思い預かりました。
そして、いざ車両入庫して取りかかると、気になる箇所がどんどん出てきて、結局内装全部バラバラ。
ピット改装により、長期作業可能なスペースができたので、ウマをかけて、合間で作業していきます。
サイドシル部にも錆が侵食。
フロントのコアサポート部にも錆があります。
足回りにも錆があります。
右フェンダーのコアサポートにも錆による腐食があり、穴が空いてます。
カーペットを剥がすと、フロアの角は錆が侵食してきているのが分かります。
リアセクションは大丈夫そうと思いきや・・・
給油口付近の錆による腐食があり
ワイヤーブラシをかけるとボソボソと穴が空いていきました。
もうここまで来たら、やるしかない!
プチレストア開始です!
まず、フロアのアンダーコートを剥がし、錆が侵食してる鉄板を切り取ります。
フェンダーのコアサポート部も同様、錆が侵食している箇所まで切り取り。
コアサポート部は袋状になっているので、内部の錆もしっかりチェックし、手の入らない箇所はスプレー式の錆転換剤にてしっかり処理します。
補修箇所を採寸し、薄板をカットし、成形。
溶接していきます。
それぞれの箇所にあった鉄板をひとつひとつ採寸してはカットし、成形するので、かなり時間がかかりました。
フロントのコアサポート部は表面の錆をワイヤーブラシで落とし、錆転換剤を塗布して、仕上げに塩害防止塗料をスプレーしました。
サイドシル部も袋状になっているので、手の入らない箇所はスプレー式の錆転換剤にて処理します。
溶接が完了したら、専用のボディシーラーにて処理。
シャーシブラックにて塗装仕上げ。
次は下回り。
サイド部にも錆による腐食があったので、腐食部をカットし、薄板を成形し、溶接。
こちらも袋状になっているので、しっかり錆転換剤にて下処理をし、ボディシーラー後、塩害防止塗料にて仕上げました。
右後ろのジャッキポイントは完全に腐食し、外れてしまったので、型取りして、新たに厚みのある鉄板をカットし、車体にしっかり溶接しました。
内側フロアから溶接した箇所も、しっかり外からもボディシーラーを処理し、塩害防止塗料にて仕上げます。
マフラー遮熱版や、細かなステー部品もワイヤーブラシで表面の錆を落とし、錆転換剤を塗布します。
マスキングをして、下回り全体に塩害防止スプレーにて仕上げます。
ばらばらになった内装を組み付けて行きます。
カーペットもしっかり清掃し、
かなりの時間、窓やドアを開けていたので、錆転換剤や塗料のにおいも気になりません。
その分、埃や細かな削りカスが溜まっているので、しっかり細部まで清掃します。
綺麗になりました。
次はエンジンオイル漏れの修理。
まずエンジンオイルパンよりのオイル漏れを修理します。
各部品分解し、洗浄。
古いパッキンと液体ガスケットを綺麗に剥がし、オイルパンもしっかり洗浄。
新品のパッキンと液体ガスケットにて組込み、完了。
次にヘッドカバー部よりのオイル滲み。
スプールバルブ部も怪しい・・・
早速、分解。
新品のパッキンを手配し、交換。
組み付け完了!
液体パッキンが乾くまで数時間かかるので、しばらくしてから新油を注ぎます。
その合間に、カウルトップ内の状態を確認。
こちらは錆は大丈夫そう。
ワイパーリンケージに少し錆があったので、表面の錆をワイヤーブラシで落として、転換剤を塗布しておきました。
ドアの水切りモールも劣化していたので、新品交換。
最後にエンジンオイルを入れ、試走。
しっかり、VTEC域まで回し、各部オイル滲みや漏れがないかチェックし、OK。
ここまで約1ヶ月
作業の合間でやった割には、着々と完成まで近づいてます。
引き続き、外装の仕上げに入ります。
SiRⅡ 5MT サンルーフ付
マフラーのみ外品車検対応マフラーですが、その他はフルノーマル。
この状態で綺麗に乗っても価値はあると思いますが、ここまで手を入れたら、なんか触りたくなってきた・・・
もしかすると、次回はカスタム編になるかもしれません・・・
乞うご期待!!
テンロクVTECは人気があります。
出来上がったら、販売予定ですが、気になる方はお早めにツバつけておいて下さいね。