『ホームレス』っていうあだ名で陰で呼ばれ続けていたカトウさん。
そんな日々が続いていた裏で私は懸命にカトウさんをホームレスから
脱却させるべく動いていました。
「カトウさん!髪の毛伸ばしてるんですか?」
喫煙所で二人になった時、そんなに仲良くはなかったけど
勇気を出して聞いてみた。
きっと、面倒で切っていないだけ…
「ん?髪の毛?
切りに行く時間なくて…めんどくさくて伸びっぱなしやねん…」
やっぱり…
そう言うと思ったよ…
「切ったら絶対カッコいいのに…
もったいないですね」
「そう?じゃ、今度の休み切りに行こうかな…」
ボサボサの髪の毛を上目遣いで見ながらそう言ったカトウさんに
私は心の中でガッツポーズ!!
よし、切りに行け!
しかも、カッコよく切って来い!
休み明け、みんな腰抜かすで♪
一人ニヤニヤしながら、まだ切っていないカトウさんの髪形を想像し
心の中は大満足やった。
そして、カトウさんが休み明けに出社した時
「誰?あの人誰?
あんな営業さんいた?
えっ…新しく入ってきた人?」
ほら、思った通り
「ちょっと、ひーやん!
あれって、ホーム?」
レスまで言いなさい…。
ゆきちゃんですら、驚きやで…
「うん、めっちゃかっこいいやろ?」
「ヤバイ…ヤバイでひーやん!」
かっこよすぎて?
「アカン、あれはアカン…」
ん?何がアカンの?
「あれは…
間違いなくモテる!!」
ガ━━━━━━━∑(゚□゚*川━━━━━━━━ン!
しくった…しくったよ…
みんながホームレスやってバカにするから
自分のモノにする前に
カッコよく仕上げてしまった…
時すでに遅し…
カトウさん、女性陣に囲まれております…。
ひーやんの恋は…どうなるのでしょう?