驚くだけ驚いて後は、申し訳なさそうな顔するから
自分で自分が痛々しくなってきて
「風呂入って来る」
そう言って風呂場へと行き
シャワー浴びながらこの流れって何だろうって考えて
このまま、この子とおって結婚するんかな~みたいな…。
常日頃から思ってた疑問が次から次へと出てきて
入れ替わりで彼氏が風呂に入って
仕事で疲れてたしベッドで寝ながら風呂場での疑問の続きを考えてて
そして、流れのようにヤって終わって…
って、そこでふと思ったんですよ…。
「これって…セフレ?」
って、思わず口に出てしまったくらいに…
「えっ?」
って隣りから聞こえたから
「えっ?」
って聞き返すと
「えっ?俺らってセフレなん?」
あ~、口に出てたのね…
なんて、思い
「いや、何となくそうじゃない?って思って…」
と、答えてみたんですが
「おい、お前ちょっと起きろよ!」
って、全裸でマジギレな顔で催促されても…
面倒なんで顔だけ向けてみました…。
相変わらず、生まれたままの姿でベッドの上で胡坐をかき
「お前さ、俺の事そんな風に思ってたん?」
「思ってたも何も、そう考えるとすべてしっくりくるな~って」
「何それ?俺ちゃんと付き合おうって言ったやん!」
「いや、言ったけど…
やってる事そうじゃない?」
「どういう事?」
「セフレと恋人の境界線は分からんで…
けど、お互い都合のいい時に会って
ご飯食べて、ヤって、帰って…」
「それも立派な恋人やんけ!」
「まぁ、そうやけどさ…
いや、別に私が20代ならいいんよ…
何も考えずこのままこの流れにプカプカと流されて…って。
けど、もうお互い30過ぎてるやん。
それで、これからの事何も考えてなくて
結婚する気もなくて…ってなるとどうなんかな~って」
「お前、結婚したいん?」
「したい、したくないで聞かれると一度はしておきたいよ。
普通に、平凡な幸せみたいなん?そんなん望んでもいいやろ?」
「うん…」
「けど、トモくんはどうなん?ってなると
今はしたくない…いつかはいいけど今じゃないし、いつかも未定って言うやん」
うん、うん。頷いてますけど…パンツ履いてもらえますか~って感じよ。
何でこんな話全裸でせなあかんねん…。