彼氏の家へ向かう途中、適当に薬や食材を買い込み
家に到着するとベッドで爆睡中
起こさないよう静かにキッチンに向かい冷蔵庫を開けると
作り置きしていたタッパーは空で
ふと隣りに目を向けるとその残骸が流し台に…。
食べてるやんけ!
なんて、思いながら買ってきた食材を適当に冷蔵庫に詰め
爆睡中の彼氏の様子を窺うと、思ってたよりも熱があって
買ってきた冷えピタ貼ってあげて…
熱で汗かいてた前髪かき分けてあげながら…
なんだかんだでここまで来てあげて
冷えピタ貼ってあげるなんて
私って優しいな~
なんて自画自賛しつつ…
アカン、アカン!
風邪がうつったら困るから起きるまで
適当にご飯でも作っておくか!!
そう思ってベッドから立ち上がろうとした瞬間、
腕掴まれてそのまま布団に引きずり込まれ…
本日何度目かの心の中での舌打ち…
「起きてたん?」
風邪うつされたくないからちょっと離れ気味に聞く私を
がっしりと抱きしめながら
「寝てた…」
会話が噛みあわない…
「風邪うつるから離れて…」
必死で逃げようとする私に笑いながら
「無理…ヒナタ冷たくて気持ちいいから…」
おいおい…
ちょっと、ウザくなってるとまだしんどいのかあっという間に寝てしまい…
それから適当にご飯作って
パソコン借りてネットサーフィンしてると夕方くらいに
「腹減った…」
って起きた彼氏。
「ご飯食べる?」
「うん…。
腹減り過ぎて気持ち悪い…」
寝続けてちょっとはすっきりしたのか作ったご飯をあっという間に食べて
薬飲んで甘えるように抱きついて来る彼は
夜にはすっかり風邪が治ってて…
「ヒナタ、今日泊っていくやろ?」
なんて、ノリノリな感じで…
「しんどいなら泊まっていくけど、もう大丈夫そうやし帰ろうかな…」
「えっ…
帰ったら俺、また熱出るで!」
意味がわからん…
って感じで細目で睨む私に
満面の笑みで…
「だって…
寂しくなったらまた熱出るやろ?」
お前は子供か!
それとも寂しがり屋の犬か!
我が家のチワワでさえ
最初は寂しがるけど、出かけたって気付いたら
平気な顔して寝てるぜぇ…
こんな風に…。
(久々に登場させてみた
)
我が家の犬の方が彼氏よりよっぽど可愛いですが…
そして満面の微笑み、、、
いつも思うけど、きっとこの微笑みで今まで
色んな女の子騙してきてたんやろうな~って…。
付き合う前に、2~3度この微笑みに
胸の中の鐘を鳴らされた私自身が経験者ですが…。
我、彼氏ながらかなり計算高いやつやと
最近痛感しております…。
呆れて言い返すのも面倒で、
車で来たけど帰るのも面倒、
ってことで、その日は泊まることに…。
