呼び出しの理由 | Changeable Diary

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自分の中で感じた小さな出来事や想いを感じるままに。でも『気まぐれ』な感じで・・・。

よく分からない状況から一刻も脱出したくて

ひたすら飲み続けているウーロン茶は残りあとちょっと…


お腹の中、チャポンチャポンやわ…

ふぅ~、帰れるぞ!って思っていると






「ヤキモチとか妬かないんですか?」



少し離れた女の子から聞かれ



「どうかな…状況によるかな?」



「今の状況は?」



「今?うーん、合コン行くって知ってたし…


そこで何があったかは知らん訳やから…


まぁ、特に何も言わんかな?」



「怒らないんですか?合コン行くの…」



「うーん、彼にも付き合いがあるやろうし…


行くかどうかは彼が決める事やしな…」



「行かんといて!ってなりません?」



「うーん…ならんかな…」




「大人~!」




出たよ、この発言…


これが大人なのか?


なんて思ってると



「さっきね、飲んでた時トモヤくん言ってましたよ。


彼女がヤキモチ妬いてくれへんって…」



はぁ…、そうですか…




「それで、この場見たらさすがに妬くんじゃないって話になって…」




そう言いながら彼女はヒロシくんをチラっと見てて…





「ごめん!



さすがにこの場に来たら、


ひーやんも妬くかなって思って呼んだ…」




何だそれ…




「トモヤは知らんくって、いい感じに酔いつぶれたから…


俺らが勝手に呼んでん…


ごめんな!」



「いや、別にいいけど…」



「で?妬いた?」



「いや…そんなには…期待に添えず、すみません…」




何で私が謝らないとあかんねん…



何か意味のわからない呼び出しの本当の理由を聞かされ

残っていたウーロン茶もなくなったので



「じゃ、そろそろ連れて帰るわ…」



そう言った私に申し訳なさそうに謝るヒロシくん。



「車、回してくる」



そう言って立ち上がろうとした時














ガシッ!






手首掴まれてふらつきそうになってると






「どこ行くん?」




今まで寝てたくせに…



急に目を開けて睨むように見上げる彼氏に



「車、取りに行ってくる…


もう帰るやろ?」





そう聞いた私の指に嵌めている指輪を撫でながら


急にニヤけだし…


おいおい、大丈夫か~?なんて思ってると…
























カプッ!









えっ…( ̄Д ̄;;







指に噛みつかれましたけど…


















「俺があげた指輪~!」








何だ、それ…






「はい、はい…」




呆れるように頷いて酔っ払ってる彼を離すと













「これ、俺があげてん!





見て~!





俺もお揃いやねんハート。






そう言ってシャツの中からネックレスを取り出して


それに通されてる指輪を見せびらかし…

















「俺も嵌めよハート。






酔っ払いながらネックレスを外し指輪を嵌めようとする彼に







「もういいから…


車回してくるから下で待ってて…」




そう言ってカバンを持って立ちあがると

















「うぅ~~ごめん






唸ってるよ…





呆れながらもヒロシくんに任せその場を去ろうとした時










「俺の彼女…






ツンデレやねんハート。










マジで…


勘弁してくれよ…akn














「トモヤくん…







可愛い~!!」






って声が背後から聞こえ…









何なんだ、これ…



何なんだ、一体これは…



何なんだよ~!!






そう思いながら車を取りに向かいました。