何故、私は今ここにいるのでしょか…?
なんて、思いながら早くこれを飲んで…
この場を立ち去ろう!
そう思ってウーロン茶を飲んでると
「トモヤくんって、可愛いですよね」
さっき、彼の隣りで介抱していた彼女にそう言われ
「そう、…・・・かな?」
隣りで抱きつきながらニヤニヤ笑ってる彼を見つめ
呆れるように溜息を付き、曖昧な返事をすると
「そうですよ!彼女ホンマにいてたんや~!」
ぷぅ~!ってくらい頬を膨らませて言う彼女…
可愛い…
アカン、
ちゃうちゃう…
ここはイラって来るところやで!
とか思いながらもイラっとこず…
適当に相槌打ってると
「さっきね、連絡先教えてって聞いたら
彼女いてるから無理~って言われて…」
はぁ…
「けど、冗談かと思ってー
でも、マジでいてたんやー!」
みたいですね…。
そんな話ししていると
私の隣りで酔いつぶれて抱きついている彼が
私の顔を覗きこみ
「もう帰る?」
可愛い顔で言いやがって…
帰るよ、帰りたいよ…
ってか、早く正気に戻れよ…
何て思いながらトモくんに頷いてると
「トモヤくん!
連絡先教えて~!」
急にそう言った彼女の言葉に眠そうな目を向けながら
「無理ー!!
俺、彼女いてるしー!」
何だ、このやり取り…
「えー!彼女いいって言ってるで~!」
いえ、言ってませんけど…
「それでも無理ー!
ヒナタ、拗ねたら怖いから~!」
いや、拗ねませんし…
「え~!彼女にバレへんかったらいいやん!」
ここにいますけど…
「それでも無理~!
あいつ勘、鋭いもん
」
その答え……どうなん?
「チッ!」
舌打ちしたよ、この子…((((((ノ゚⊿゚)ノ
「やましいことないやらいいやん!」
今はな…
「だ・か・ら~教えて
」
うん、可愛い♪
私が代わりに番号教えようかなって思うくらい可愛い
「だ・か・ら~!
無理♪
俺、ヒナタ一筋やから
」
うん、お前も可愛い!!
けど、ちょっと寒いこの状況…
っていうか、酔っ払ってるくせに
抱きついたままで…
私が隣りにいるの気付いてないのか?
ってくらい、完全に私の存在が空気化していますが…
私、大丈夫ですか?