ソースの染み取れへんよ・・・。
スーツおじゃんやで・・・。
何て他人事のように考えてると
「アンタ、彼氏いてるん？」
「えっ？」
「今、彼氏いてるん？」
「えぇ・・・。まぁ・・・。」
プルプルプル・・・
「おっと・・・」
再びトンペイ焼きを投げようとするキクリンを
ヤマちゃんがナイスなタイミングで阻止して・・・
誰か、トンペイ焼き食べるか片付けるかしてよ！！
「私は・・・タカシと別れてから誰とも付き合ってない！」
知らんし・・・
「私からタカシ奪ったくせに、あっさり別れて・・・
それやのに・・・それやのに、彼氏作ってるなんて！！！」
どんな理由でキレられてるん？
「もうさ、そこまで来ると見苦しいで・・・」
チラッ・・・
ゆきちゃん、怒ってます。
(ﾟ-ﾟ;)ｵﾛｵﾛ(;ﾟ-ﾟ)
みんなの視線が一気にゆきちゃんに変わり
「どんだけ恨みあるん？
そもそもさ、オワリと別れた時
自分には非がなかったん？」
「ない・・・」
うん、すごいポジティブ・・・。
「ひーやんとオワリが付き合いだした時
もうアンタら終わってたやん」
「まだ別れてなかった」
「そう思ってたん、アンタだけやろ？」
「・・・・・・・・・。」
「みんな周りも終わってるって思ってたし
本人だってそう言ってたやん。
最後まで納得できてなかったんキクリンだけやろ？」
「それでも・・・それでも私は好きやったし・・・」
「そんなん、知るか！
そんな事言い出したら世の中みんな別れられへんわ！」
「・・・・・・・・・。」
「もう、前に進んだら？」
うん、うん・・・。
周り全員頷いてるし・・・。
「ぶっちゃけ・・・オワリにそこまで縋る魅力があると
私には思えんねんけど・・・」
うん、うん・・・。
私もそう思う。
「もう意地になってるだけやろ？
結婚したんだって別れたんだって
全部オワリやん・・・。
何でひーやんにキレるんかわからん。
ただの八つ当たりやん」
「ムカつくから・・・。」
「え？」
「タカシのひーやんに対する態度が
ムカつくねんもん！」
小学生か・・・。
「私、ひーやんに負けてる所あるなんて思えへん」
うん、私もそう思うよ。
色んな意味であなたの方が勝ってます。
「それやのに、私の時にはしてくれへんかった事
全部してもらって・・・。」
全部って・・・どこまで知ってるん？
怖いわ・・・。
「きっと、今ひーやんが離婚してって言ったら
タカシは離婚する！」
何それ・・・。
どんな思考回路なん？
大きくため息を付いて呆れてると
「「うん、それは・・・わかる・・・」」
ゆきちゃん、ヤマちゃん・・・
二人とも頷くのやめて・・・