高校日本史テーマ別人物伝 時々amayadori

高校日本史テーマ別人物伝 時々amayadori

高校日本史レベルの人物を少し詳しく紹介する。なるべく入試にメインで出なさそうな人を中心に。誰もが知る有名人物は、誰もが知っているので省く。 たまに「amazarashiの歌詞、私考」を挟む。


○近況、性懲りもなく

 むぅぅ、生涯で何度目か分からない英語学習マイブーム、到来中!

 ブームがまたいつ去るとも知れないので今のうちに書いとこう。そして死ぬ前に思い出すんだ、私は決して英語を諦めなかったのだ、と・・・。

 さて、これまでウン十年も散発的断続的に学んできた中で、ひたすら後回しにしてきた「音声リスニング」に初めて性根を据えて取り組んでおります。

 フフッ、ちょっとでも聞き取れると楽しいわぁ~~。

 日本人は英語ベタとは長く言われていることではありますが、逆になのかだからこそなのか、勉強指南書や各種教材の出版・リリース点数は驚異的で、世界でも類を見ない「英語学習大国」でもありましょう。なのにみんな英語話せる自信が無いってのもどーなんだと思うけれども。
 最近でも興味深い本がポンポンと刊行されております。

◇『つれづれ語学日記』

 語学に対するこのユルさ・・・ユルくはあるが軽くはないのだ・・ッ! なんかもう、「楽しんで外国語を学ぶ」という理想の境地を如実に目の当たりにすることができます。

◇『ゼロから12ヵ国語マスターした私の 最強の外国語習得法』
 ああっ! 目新しい方法論を知ると今度こそは何とかなるんじゃないかと思ってしまうッ!

 そんな一時の熱に浮かされて、今回取り上げるのはこちらの月刊語学誌↓。

◇『CNN ENGLISH EXPRESS』
 2024年8月号
 アメリカ発の世界的ニュースチャンネル「CNN」の記事を基にした英語学習誌。幅広いジャンルを扱う総合情報局の提供だけあって、アメリカの最新エンタメから経済トレンド、世界各地の社会派ジャーナリズムまで彩り豊かなラインナップを揃える。
 その近刊の記事教材から、ここ数年で見聞きする頻度が増えた英単語を拾い出してみましょう。

*『CNN ENGLISH EXPRESS』(2024年8月号)脚注から、文章中の用法を軸に「単語(発音)=意味」の順で列挙。発音は米国英語を主体にカタカナ表記し、アクセント部分を大文字にしてあります。


○ “必死” で覚える英単語帖

1、『CNN ENGLISH EXPRESS』同号(p.27~42)より

・militant(ミリタント)
 =①(政治運動などの)闘士、武装組織の一員 ②武装勢力の

・hostility(ハスティリティ)
 =戦闘、武力衝突

・barrage(バラ-ジ)
 =弾幕、集中攻撃、連発

・infiltration(インフィルトレイション)
 =潜入、侵入

・storm into ~(スト-ミントゥ)
 =~に突入する、~を急襲する

・raid(レイド)=奇襲、急襲

・geolocate(ジ-オゥロゥケイト)
 =(GPSなどで)~の位置を特定する( ※ 最近の造語)

・take ~ captive(テイク ~ ケプティブ)
 =~を捕虜にする

・the custody of ~(ザ カストディ アブ ~) =~による拘束(状態)

・retaliate(リテリエイト)
 =報復する、やり返す

・intelligence(インテリジェンス)
 =諜報

・densely populated(デンスリ パピュレイティド) =人工の密集した

・turn ~ to rubble(タ-ン ~ トゥ ラボゥ)
 =~をがれきにする

・relentless(リレントルス)
 =絶え間ない、執ような

・air campaign(エア ケンペイン)
 =空爆

・blast(ブレスト)=爆発、爆破

・overwhelmed(オウバウェウムド)
 =圧倒された、途方にくれた

・corpse(コ-プス)=死体

・wounded(ウゥ-ンディド)
 =傷ついた、けがをした

・traumatized(トロ-マタイズド)
 =トラウマを負った

・debris(デブリ-/デイブリ)
 =がれき

・collective punishment
 (クレクティブ パニシュムント)
 =集団的懲罰(集団の一員・一部が犯した行為に対して、集団全体に罰を科すこと。)

・displace(ディスプレイス)
 =~を強制退去させる

・bloodshed(ブラドシェド)
 =流血、殺害、虐殺

・bigotry(ビグトリ)
 =頑迷な偏見(に根差した憎悪)

・ceasefire(スィスファイア/スィ-スファイア) =停戦、休戦


2、同号(p.84~91)より

・rampage(レンペイジ)
 =暴れ回ること、凶暴な行為、暴動

・wipe out(ワイパウト)
 =~を皆殺しにする、根絶やしにする

・hack(へク)
 =~をたたき切る、めった切りにする

・extremist(イクストリ-ミスト)
 =過激派の人、過激主義者

・dominant(ダミナント)
 =支配的な、優勢な

・exterminate(イクスタ-ミネイト)
 =~を絶滅させる、皆殺しにする

・genocide(ジェノサイド)
 =集団殺りく、大量虐殺

・systematic(システメティク)
 =組織的な、体系立てられた

・mass murder(メス マ-ダ-)
 =大量殺人、大量殺りく

・atrocity(アトラシティ)
 =残虐行為、非道な行為、蛮行

・massacre(メスカ-)
 =皆殺し、大量虐殺

・slaughter(スロ-タ-)
 =(大)虐殺、(大)殺りく

・flee for one's life(フリ-フォ ~ ライフ)
 =命からがら逃げだす

・intervene(インタ-ヴィ-ン)
 =介入する、干渉する

・surveillance(サ-ヴェイランス)
 =監視、見張り

・intimidation(インティミデイション)
 =脅迫、威嚇

・torture(ト-チャ-)
 =拷問、折檻(せっかん)

・accusation(エキュゼイション)
 =非難、告発

・reconciliation(レクンシリエイション)
 =和解

・forgive(ファギブ)
 =(罪を犯した人などを)許す

・mercy(マ-シ)=慈悲、情け

・scar(スカ-)=傷跡

・run deep(ラン ディ-プ)
 =深く傷ついている、根深い

・mass grave(メス グレイブ)
 =集団墓地

・painful(ペインフル)
 =つらい、苦しい


○ “必殺” 語彙を増やすコツ

◇『英単語の語源図鑑』清水建二/すずきひろし かんき出版 2018年

 語源を中心とした英単語記憶法を提唱するこの本によると、「genocide」はこのように分解できる。


◇『英単語の語源図鑑』

▼語根「cide , cise =切る」の項(p.82)より

【語源メモ】
 計画的な「大量虐殺」はジェノサイド(genocide)だが、gen は「種」とか「命」の意味の語根で、種(geno)を切る(cide)ことから生まれた語。

▼語根「gen =種(しゅ、たね)、生まれる」の項(p.202~203)



 なるほど、「geno - cide」=ある民族・人種を根切り根絶やしにする=大量虐殺。
 このように、アルファベットを並べた無味乾燥な記号の羅列にしか見えない英単語を「接頭辞/語根/接尾辞」に分解し、それぞれの意味を端的に把握することで覚えやすくするのがこの記憶法の要諦である。

 また、一つの単語をイメージ豊かに想起できれば、その語幹に辞を加えた派生後も数種類を覚えていくことができる。例えば。

・genocide(ジェノサイド)
 ↓
・genocidal(ジェノサイダル)
 =大量虐殺の

 これは名詞「genocide」が形容詞となる変化で、元となる語幹に接頭辞や接尾辞を加えることで他の品詞が派生する単語は多い。
 これら「語源」「語根/辞」「派生語」の要領が掴めれば語彙数を飛躍的に伸ばす強力な一助となるが、同じ語根でも各品詞で微妙にアクセントや発音が変わってしまうこともあるので注意したい。

 一方、文中の用法は違えど、「genocide」「genocidal」ともに「(人種・民族などの根絶を目的とした計画的な)大量虐殺、皆殺し」という中核的意味は変わらない。
 ただし、地球上のある一部の地域では政治上の思惑や強弁的な曲解により、この意味が非常に通じにくいケースがあるのでよくよく留意されたし。

 へぇ~、近代末に作られた比較的新しい単語なんですね↓。


◇『CNN ENGLISH EXPRESS』同号(p.91)より

 genocide という語は第2次世界大戦末期、ナチスのユダヤ人大量虐殺を説明するために、ギリシャ語由来の geno-「人種、民族」とラテン語由来の -cide「殺害」を組み合わせて作られた。
 「国民的・民族的・人種的・宗教的集団」を「破壊する意図をもって行われた、集団員の殺害、および重大な肉体的・精神的な加害」をいう。
 ホロコーストやルワンダ大量虐殺の他、カンボジアのポルポト政権による大量虐殺、ボスニアの民族浄化などが一般にジェノサイドとして認識されている。



 ハハ~ン、だから某国は、自分達の行いをこう呼ばれるのを頑なに回避しようとするんですな。「お前ら、ナチスとやってること同じじゃねえかよ」って言われるのは是が非でも避けたい、と。
 ちなみに「ホロコースト=大虐殺(holocaust)」は「holo(全部)+caust(焼く)」だそうです。焼いてるなぁ見事に、街が灰塵だぁ・・。


○イメージ記憶法


◇前掲『英単語の語源図鑑』
〖 語源で学ぶ3つの効果 その3:
 語源とイラストの「イメージ」で、記憶に強く定着する〗(p.10~11)より

 イメージとともに吸収した情報は、強く記憶に刻まれ、長く記憶に残ります。イラストをヒントに、単語が持つイメージを膨らませてみてください。



 フム、英単語を記憶していくには色々な方略があるそうで。
「使用頻度の高い順、試験に出る順に覚える」
「例文とともに」
「語呂合わせで」
「とにかくつづりを書いて練習」
「音声を聞きながら一緒に発声して」
「語源を理解する」

 幾つもあるうちの一つが「英単語が表す物・状況をヴィジュアル化して視覚イメージとともに覚える」というもの。

 正直、どの勉強法でも根気よく続けていけば一定の成果が上がってどれ選んでも大差ない、とは思いますが。
 それでも個々人で記憶方法や言語認識の感覚は千差万別だからそれぞれ向き不向きはあろうし、自分に一番合った方法をあれこれ試して模索していくのが結局は王道でありましょう。

 さて「イラストイメージ」などヴィジュアル記憶法を採用するなら、上掲の英単語群なんかはどうやってイメージを膨らませていきましょうかね?
 世界のニュース番組を視聴する、新聞やネット上の国際報道記事を読む、関連書籍やまとめサイトなどを参照する、などでしょうか。

 言葉は言葉そのものだけで覚えるのは難しい、やはり言葉の内実の把握、そしてそれが指し示す物事の豊富なイメージが伴ってこそ、初めて見覚えることができるもの。そしてある言葉と出会うことは、その言葉の中身が自分の思考・概念・観念に入り込み、更には自らの存在の内に取り込まれるということでもあります。
 英語を学ぶ大きな意義の一つは、今までとは異なる考え方や世界の広がりを知ることができること。そしてそこに住まう異なる人種、異なる宗教、異なる価値観を持つ多様な人々と知り合えること。

 分断や排他とは真逆の相互理解の営み、対話の可能性の増大。それが外国語学習の醍醐味であるはずです。

 では最後に、英語の短文を読んで終わりにしましょう。平易な語が並んでいるので逐語訳でもなんとなく読める、副詞「quickly/immediately(イミ-ディアトリ)」=「すぐに、即座に」だけ押さえておけば大丈夫。



 “  We did not act quickly enough after the killing began . 
 We did not immediately call these crimes by their rightful name: genocide . ”

*『CNN ENGLISH EXPRESS』同号(p.90)より引用。
 1994年から本格化したルワンダ内戦で起こった大量虐殺に対して、世界各国は積極介入せず長期にわたり傍観し、結果おびただしい数の犠牲者を出した。その国際社会の消極的姿勢の罪を、1998年にクリントン米国大統領(当時)が正式に謝罪した文言。



◇『CNN ENGLISH EXPRESS』
 2024年8月号
〖 特集:CNNニュースで学ぶ
 パレスチナ/イスラエル問題 〗(p.27~42)
〖 CNNニュース・セレクション:
 20世紀最大の悲劇の一つ、ルワンダ大量虐殺から30年 〗(p.84~91)

◇「CNNニュース:中東、パレスチナ情勢」(英語版)


○あっ、終わってねぇや

 うまく締めようと思ったけどもう一つあった。
 これもつい最近の英語トレンドワードですね「LAWS(ロ-ズ)」。


◇読売新聞 2024.7.19(金)朝刊
 8.国際面記事より

 AI兵器の中でも、人間が関与せずにAIが標的を選定し、殺傷力の高い攻撃を行う「LAWS(自律型致死兵器システム)」は実用化が懸念され、国連で規制のあり方が議論されている。
 Lethal(致死)、Autonomous(自律型)、Weapons(兵器)、Systems の頭文字で、火薬や核兵器に次ぐ「第3の軍事革命」と称されるが、恐怖心も疲労もなくAIが判断して攻撃することから「キラー(殺人)ロボット」とも呼ばれる。

 (引用終わり)


 いま注目のAI、軍事、システム開発の最先端ワードである「LAWS(ロ-ズ)」。綴りが「law(法律)」の複数形と同じなのは、偶然ながらも意味深である。

・lethal(リ-サゥ)
 =致死の、致命的な
・autonomous(オ-タナマス)
 =自主的な、自治の、自律型の

 前世紀のSF作品でもその実現可能性だけは再三考察されていた、自律型の大量殺人兵器。アニメ映画『機動戦士ガンダムF91』(1991年公開)では無慈悲な殺戮兵器「バグ」、またそれ以前にも『スター・ウォーズ』シリーズの自律戦闘ロボット「ドロイド兵」など、遠い未来の危惧として描かれてきた。
 実体あるハード面では未だ試行段階であり、無人機やドローンなどの投入が問題視されている所。しかし少なくともシステム運用の面では、自律型殺傷兵器システムの実戦配備は既に現実のものとなっている。

 ではここでも「イメージ」を肉付けするため、「LAWS」っぽいのが稼働してるとおぼしき場面をちょいと覗いてみましょうか。


◇読売新聞 前掲同頁の記事より

 イスラエル軍は昨年10月にパレスチナ自治区ガザで戦闘が始まった直後から、AIで大量の標的を選定するシステムを本格運用している。標的選定の迅速化と攻撃決定の自動化が被害拡大を招いたとの見方が出ている。

 (~中略~)

 過去16年間に4回あったガザでの大規模衝突と比べ、攻撃件数は突出して高い。軍は「被害を最小限に抑えている」と弁明するが、ガザの市街地は焦土と化し、大勢の民間人犠牲者が出ている。
 軍は「初のAI戦争」とも呼ばれる2021年のガザでの戦闘で標的選定のAIシステムを利用した。今回の戦闘で選定スピードは飛躍的に高まったとみられる。

 (~中略~)

 攻撃の意思決定がAI頼みとなり、作業が自動化していた実態がうかがえる。
 軍は攻撃のスピードを重視した。戦闘初期には若手のハマス戦闘員1人につき最大15~20人の民間人を巻き込む可能性があっても攻撃が許容されるようになり、幹部の場合は100人以上でも認められた。
 関係者からは「これほど大きな巻き添え被害を承認したことはかつてなかった」と軍を非難する声が上がっている。

 (引用終わり)


 ああ。もう民間人・非戦闘員にいくら犠牲が出ようがお構いなしになってる上に、攻撃前の標的確認と意思決定をほぼAIに丸投げして自動化してんのか。
 「非人道」もここに極まれり!
 無辜の民を殺傷する罪悪感と手間ひますら、機械まかせでオートメーション化する時代が来ようとは。

 ちなみに、amazarashi の近曲に『インヒューマンエンパシー』って歌があるんですがね。このタイトル、初めて見てからしばらくは「人間的な共感」って勘違いして認識してて。
 でもな~んかタイトルと歌詞内容が微妙にズレるなぁ~、と腑に落ちないでおりましたが。


◇『続 語源でわかる英単語図鑑』

▼語根「hum(il) , homo =低い、人間」の項(p.194)より

・inhuman(形容詞)・・
 in(~でない)+hum(人間)+an(形容詞に)→人間でない
 =非人道的な、非道な

【例文】
 How can they do such inhuman things ?
(=彼らはどうしてそんな非人道的なことができるのだろう)



 アレッ!? そんな意味があったかい!

・inhuman(インヒュ-マン)
 =人間じゃない、無慈悲な、残酷な、非人道的な

 ではなぜ勘違いしてしまったのか? 分析してみますと・・。


▼接頭語 “ in ” ・・
 接頭語の “ in ” は「中に」を意味します。
 同じスペルで「否定」を意味する “ in ” もありますが、それぞれの “ in ” を判別する法則はないため、“ in ” には「中に」と「否定」の2つの意味があることを覚えておきましょう。



 なるほど~。

 接頭語(~ 辞)「in」の「否定」の意味をうっかり失念して、前置詞「in (中に)」にも引っ張られて「in - human」=「人間の中に、人間的な」と捉えてしまっていましたな。しっぱい、しっぱい。
 「inhuman」という1単語だと、先述の「非人道的な」という負の意味しか持たないようです。

 ちょっとでも疑問に感じたらそのままにせず、気軽に調べてみるのも学習者には大事な姿勢でしょう。
 さて、今回覚えた2つの単語を並べて書いてみましょうか。

・inhuman genocide
 =非人道的な大量虐殺

 なんか「秋の秋季キャンプ」みたいな重複表現になってる気がする。くっ付けるとロクでもなさに拍車がかかりますなぁ!


○英語の行く先、向かう先

 終わりって言ったけどぜんぜん終わんねぇな、まぁいいやこれが最後。

 AI(人工知能)分野の急成長は、この先の英語学習の形をも激変させると考えられています。
 AI搭載機器による言語翻訳の精度は技術革新によって日々向上し、多言語間の正確な即時同時通訳もそう難しい事ではなくなってきている。

 更に、ChatGPTのような生成AIを利用した自動チャット機能の実装に至っては、英会話や英作文の上質でお手軽な学習環境が一気に整備されると夢がどんどん膨らむ始末。
 関連するテクノロジー自体がここ数年で爆発的に進化していて、この先数年間でまた劇的な変貌を遂げることも予想され、その技術を活用した英語学習法もどんどん刷新されていくのだろう。

 最近の円安局面の恒常化により訪日外国人観光客は増え続けており、インバウンド効果への意欲も高い。訪日外国人には英語話者が多いだろうから日本国内での英会話習熟者の需要も増え、また観光案内やオーバーツーリズムへの対応のために通訳者の役割も増大している。
 反面、人手不足と従来の苦手意識から英会話習熟者の数は当面頭打ちであり、デジタル活用による英語対応を推進しようにもデジタル後進国である日本においてはその準備も大幅に遅れている。

 テクノロジーによって翻訳の難易度は下がっていくと予測されるが、一方現状では現場の要請に対して対応が間に合わず、生身の英語習熟者への期待は依然として高い。英語学習熱はなお冷めないまま、これからも続いてゆくだろうか。
 日本で「英語学習がとにかく大事だ」と言われ続けて早や150年余、ここに来てまた新たな局面が開けてきているのかもしれない。

 片や技術の進歩で語学学習が飛躍的にはかどり相互対話のツールが次々に登場し、その一方で対立や排除など意志疎通の断絶がひときわ目につくようになってきた、今の世界。
 どこに向かおうとしてるんだ、人類・・・。

 さぁ気を取り直して、ちょっと難しいけど長文読解にチャレンジ↓!
 えっ、ブラウザの翻訳機能とかを使えばすぐ日本語訳してくれるって? そんな身も蓋もない・・・。