60歳をこえると「介護」の問題が急に身近になってきます

 目の前にあるのが親の介護、その先にあるのが自分自身の介護です。実はあまり知られていませんが、親の介護費用は「医療費控除」の対象になります。

 

 「医療費控除」とは?

 医療費控除は、年間10万円以上(所得合計額が200万円までなら5%)医療費を使っていれば、10万円を超えた分の税金が、控除になるというもの。実はあまり知られていませんが親の介護費用も、子の医療費控除の対象になるものがたくさんあります。

 

 

 

 オムツも対象になる!

  在宅での介護サービスには、介護やリハビリテーションなどの「医療系サービス」と介護や生活援助などの「福祉系サービス」がありますが、控除の対象となるのは主に「医療系サービス」です(両方とも控除対象になる場合もあります)。

「控除対象サービスかどうか」や「控除になる割合」などは複雑ですが、領収書には控除の対象かそうでないかが書かれていますし、わからなければ税務署に聞けば親切に教えてもらえます。

 たとえば、赤ちゃんのおむつ代は医療費控除の対象になりませんが、高齢者のオムツ代は、半年以上寝たきりで、医師が発行する「おむつ使用証明書」があると対象になります。

 

  合算しよう

 医療費控除は、自分や妻が介護状態になっても使えます。

 ただ、ここで問題なのは、「医療費控除」で戻してもらうだけの税金を払っているかどうかということ。

 年金生活でほぼ税金を払っていないなら、控除の可否より介護にかかる費用そのものを安くすることを考えたほうがいいでしょう。

 ちなみに介護費は、一か月に支払う費用の上限が決まっていて、これを超えたら、超えた分は請求すれば戻してもらえる「高額介護サービス費」という制度があります。

 また、介護費用だけでなく医療費も高かったときは、介護費用と医療費の自己負担分を合算して一定限度額を超えると、超えた分を申請すれば、戻してもらえる「高額医療・高額介護合算医療費制度」というものもあります。

 

いつもいいねボタンありがとうございます

このいいねボタンでまた頑張れます