メメント・モリ | ユキヒロのブログ

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メメント・モリ

晩飯目当てに実家へ行ったら、やっていました24時間テレビ。
丁度その時間帯は、生まれながらに心臓に重い障害を持った13歳の少年が取り上げられていた。

13歳という年齢にそぐわぬ、大人びた口調で語る少年。
彼に限らず、難病や重い障害を背負った子どもたちは、皆一様にそうした言葉で話す。
まるで、普通の2倍3倍の速度で歳を取ってしまったかのように。

生き急いでいるかのように。

なぜ彼ら彼女らは、大人びた言葉を発するのか。
以前から気になっていた。
考えてみた。

彼ら彼女らは、人生を達観してしまっているのではないだろうか。
幼くして、枯れてしまっているのではないだろうか。

難病、障害。
今日にも明日にも尽きてしまうかも知れない命。
否が応でも死と向き合わねばならない日々。
そうした環境が、子どもたちに子どもらしくない、達観した言葉を言わせているのかもしれない。

障害に難病に負けず、前向きに生きてるんじゃない。
自分に纏わり付く「死」を、懸命に振り払おうとしているんだ。

子どもたちが大人びた言葉を発するたびに、そうした「死」との壮絶な戦いを見せ付けられているようで、いたたまれない気持ちになる。
そこに「難病に障害に負けず前向きに生きる美しい姿」を見出せる感性は、自分には無い。

だから自分は24時間テレビが嫌いなんだ。


ちなみに晩飯は寿司と餃子と手羽先でした。