ジャニタレであるということは幸せなのだろうか?


Hey!Say!JUMPの新曲「Dreams Come True」を聞いていて
暗澹たる気分になったオレは、昔読んだある童話について思い出した。
オスカー・ワイルドの「幸福な王子」である。

黄金と宝石で出来ていて、鉛の心臓を持った王子の像は、
毎日下界を見下ろしながら不幸な人々の生活に心を痛めていた。
ある時南に渡りそびれたツバメに王子は頼む。あの気の毒な人々を助けるために、
自分の体の黄金や宝石を動けない自分の代わりに持って行ってやって欲しいと。
ツバメは南に渡る事も忘れて、王子の像を飾っていた宝石をせっせと人々に運んだ。
人々は助かったが、王子の像は逆にみすぼらしくなり、
やがて助けた人々によって打ち壊され、火にくべられ、溶かされてしまう。
冬が来てツバメも寒さに震えながら凍死してしまったのだった。

夢見ましょう いつまでも
夢見ましょう 夢のような
夢を見ましょう

このような歌を歌わされることが本当に幸せなのだろうか?
彼らはどんな思いでこんな歌を歌っているのだろうか?
彼らの居場所は高台にある黄金と宝石で出来た王子の像そのものである。
下界の気の毒な少女は輝くジャニタレの少年たちをあがめる。
ジャニーズ事務所は王子の宝石を届けてくれるツバメだ。
しかし子供たちはすでに、うすうす気がついているのだ。
王子には黄金と宝石ような夢のような夢も、未来も、
もたらしてくれる力などとうにないのだということに。

天国で神は天使に言った。
人間界で最も素晴らしいものを二つ持ってくるようにと。
天使は力尽きて死んだツバメの体と、王子の溶けずに残った鉛の心臓を天国に運んだ。
神は天使を褒めて、王子とツバメは天国で幸福に暮らした。

アンタたちの見せる幸福な夢なんてかなしい嘘ばっかり。
言うまでもない事だが。