大袈裟?
でも、理解に苦しむときはたいていそのように自分に対して解説すると、
簡単に納得できるのであった。

例えば学生の頃は男子も女子も、無駄につるんで遊んでいるが、
その中でデヴィッド・ボウイと、ロディ・フレームにそっくりな美少年2人組が
アンニュイなカンジで、誰も近づけずにいつも一緒につるんでいるとしたら、
何か余計なことを考えない方が無粋というものだ。

ある時、チャゲアスを聞いていた時、
こいつらのラブソングには、何でこんなに女っけがないのだろうと思った。
「君」という存在があまりにも希薄な気がしたのだ。
君と僕は本当に男と女なのか?
そこでオレは気づいてしまったのだ。
カラオケで時々、照れくさそうに見つめ合いながら同僚と二人で熱唱する「SAY YES」
ーやおい的な解釈の洗礼を受けたことのある人なら瞬間的にわかるはずだ。
これは男同士の愛情についての歌だと。
そう思って聞くと、激怒することなく趣き深く聞ける曲もあるというものだ。
小田和正の「君が、嘘を、ついた。」とかね。
いちいち句点で区切る所なんかがもう、いきなりおかまセンスである。

最近オレの中で、売れている理由がわからないのがEXILEであるが、
最初は野猿の代わりなのかくらいの考えであった。
しかしPVを見てやはり思ったのだ。彼らの世界には女の存在が感じられない。
例え普通の女性が出演していようともだ。前に倖田來未と共演したことがあったが、
あれはホストがキャバクラ嬢を接待しただけだし。
歌う本人のセクシャリティーには関係なくやおいな空気を味わいたいファンもいるに違いない。
様々なニーズがあるわけで、制作者側はそれに答えなければならない。
売り出し方も、楽しみ方も千差万別である。

それにしても、ある種の女にとって、
やおいで世界を解釈することの楽しさったらないだろう。
何故かというとそれは、自分とまったく関係を持つことがない相手についての、
無責任な妄想だから。
まともに相手と対決できるわけでもなく、
する気もない相手をネタに妄想夢芝居をするようなもので、傷つくこともない。

デヴィッド・ボウイとロディ・フレーム似の美少年二人組は
今頃どうしているだろう?
いいオヤジになって生え際も遠くなり、ウエイトも増した。
十数年ぶりにばったり出会った六本木のカラオケバーで
終電が来るまでの間、見つめ合いながら
お互いに平井堅と槇原敬之の歌をプレゼントしあったりしているだろうか・・・。