クッソぉ~金ねえぜ~!しかし何でこんなにないかねえ。世の中誰が得してるんだろ、神田うの?


全然カンケーないが、真夜中のMTVで、
安室奈美恵の「60'S 70'S 80'S」のPVのメイキングを見ていた。
安室は良いなあ。幼稚な小室の歌を歌わなくなってから、もっと言えば
離婚してからがとても良い。離婚して格が上がるのがたいてい女。
ある時リリー・フランキーが言っていた言葉で
「女は秒速で生きている。」というのを聞いて、はたと膝を打ったのである。
過去を振り返っている暇もなく走り続けているから、どんどん前に進んでいるように見える。
それにしても本当に安室はかっこいいなあ。

安室奈美恵の良いところは過剰な自己主張がないところである。
彼女は大スターなのに、トークでは呆れるほどエキセントリックなところがない。
プロデューサーが求めている人材は、
優れた歌とダンスのテクニックと、独創性に溢れたキュートなルックスを持つ者だ。
まっさらな自分をそっくりそのままプロデューサーにゆだねてしまえるというのは、
自分に相当の自信がなければできることではない。
ジタバタしなくても表現はちゃんと成立するのだ。

そういえば、及川光博のライブに行くと、
やたらトークが長くてイヤになったのだが、そこで彼はしばしば
”ロックとは何ぞや”的なハナシを語っていたりする。
まぁ時々共感する部分もあるものの、出て来る音がそれかよみたいなことが多い。
そのライブで一番良かったのが
少年隊の「君だけに」のカバーだったりする。
見かけは王子なんだし、余計なことは言わない方がいい。恥かくから。
自己顕示欲の固まりみたいなアーティストには、受け入れがたいことかもしれないが、
優秀なプロデューサーにすべてを任せた方がより輝くタイプもあるということだ。

このように、優れた素材を持つ歌手と、面白い企画がぴったりはまると、
より良い表現になるという例をあげてみたが、
特にカバーは、自己満足の安易なものに陥ることが多いので要注意だ。
最近加藤ミリヤが安室奈美恵のカバー「19Memories」を発表したが、
実にこっ恥ずかしい出来である。
PVも道に座り込んで雨に打たれたりして、ケータイ小説みたいな映像。
これもまたこっ恥ずかしい。
さすが脳内高校文芸部の小室が作った曲だ。
それをさらにおこちゃま向けに作り直して、通訳してあげてるカンジ。親切だねえ。

そんなにやさしくしてどうすんの?
自分でいいものをチョイスさせないための嫌がらせつもりかね?
みんなは日本にいて自分の身に何が起ろうと、
淡々と歌い続ける安室奈美恵の姿をいつでもカンタンに見られることに、
感謝するべきである。