第3話 幸せな朝と夏鈴さん





小林組になって1週間。
それなりに関係性やルール、ルーティンが分かってきた。

「お嬢ーー!!」

小「…んんっー、」

朝、可愛い寝顔で寝ているお嬢を日替わりで理佐さんと起こしていく。今日は私の日やけ、とことんお嬢を目に焼きつける。

「お嬢!朝ですよーー!」

小「んん、ひかるー、」

「おわっ…」

ずっと伸ばされた腕に腰を捕まれそのままベッドへ引きずられてしまった。シャンプーの香りがふわっと香って、朝から最高な気分。

小「ふふ、おはよ」

「おはようございます、お嬢。」

小「ひかるが起こしてくれる日はいつもよりちょっとゆっくり寝てられるから幸せ」

「理佐さん鬼ですもんね」

小「ほんとだよ。」
「布団取られるし、起きないと朝ごはんないとか言うし。」

「ふふ、それが理佐さんの愛情です。」

小「分かってるけどさぁ、制服に着替える。」

「はーい!じゃあ部屋の外で待ってますね。」

小「ん、ありがとう〜」

朝からお嬢に頭を撫でてもらい最高の一日がスタートした。
お嬢の部屋を出てドア付近に背を預ける。

理「おはよう」

「おはよーございまーす」

理「あんたはしっかり挨拶出来ないの?」

「しっかり挨拶してるやないですか。」

理「伸ばさずしろって言ってんのー。」

「えー、ふふ、やだ」

理「こら」

「いて、」 

お嬢から貰った甘さに理佐さんの鋭い刺激が緩和して私の頭はしっかりと働き出した。

理「あ、お嬢に朝ごはんちゃんと全部食べさせてね」

「はーい。」

理「あんただと甘えてお嬢食べないんだから。」

「がんばりまーす」

ガチャ

小「別に食べますよー。」

理「お嬢、おはようございます。」

小「おはよ。」
「さ、ひかる行こー。」

「はい!お嬢!!」

するっと絡まされた腕にニヤニヤしていれば理佐さんが講義の声を上げる。至って普通の朝だ。







組長「夏鈴、ひかると理佐いいペアになってきたな。」

藤「そうですね。」
「森田ひかる、彼女のことはもう少し知りたいですけど。」

組長「はは、心配か?」

藤「いえ…、単純に森田ひかるという人間に興味があるだけです。」

組長「そうか、なら、」
「ひかる、こっちへきなさい。」

森「はーい。」
「組長、それから夏鈴さんおはよーございまーす。」

組長「おはよう。」

藤「おはよ。」

組長「ひかる、今日は夏鈴と共に過しなさい。」

森「夏鈴さんと?よかですけど、お嬢は?」

組長「理佐に任せておけばいい。」

森「なら、夏鈴さん今日一日よろしくお願いしまーす。」

藤「なら早速ぶらつきにでも行こか。」

森「よかですね、朝から有意義に過ごせそうです。」

組長「じゃあ夏鈴、ひかるを頼んだよ。」

藤「はい。」
「ひかる、いこう。」

森「はーい!!!」


-続く-

(おまけ)

小「え、なんで理佐1人なの?」

理「あの子は今日一日、夏鈴ちゃんと過ごすとの連絡が。」

小「えーーー。」

理「安心してください、お嬢、私が居ますから!」

小「…ひかるが良かったのに」

理「…………」

小「ふふ、じょーだん。そんな落ち込まないの。」

理「今の冗談の顔じゃありませんよ、お嬢、」

小「はいはい、じゃあお見送りありがとね。いってきます。」

理「……いってらっしゃい。」