森「明日でしたっけ」
「うん、」
森「ふふ、緊張してますね」
「まぁ、初めて頑張れたこと、だから。」
森「理佐さんが先生かー」
「ふふ、想像着く?」
森「全然?笑」
「実習とか私も見に行きたいくらいですね」
「やだよ、ひかるちゃんみたいな問題児。笑」
森「ひどーい」
「ふふ、」
森「あと1ヶ月で理佐さんこの学校からいなくなっちゃうんですね。」
「そーだね。長いようで1瞬だったなぁ、3年間。」
森「思い出話しましょうよ」
「思い出話ー?」
森「私と理佐さんの思い出話。」
「んー、あ、私とさひかるちゃん2人で動物園行ったの覚えてる?」
森「あーー!行きましたね。」
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夏休み中旬、家でゆっくりして居れば窓の外で誰かが私を呼ぶ声がした。
"りーさーさーん"
「……なにしてんの」
ワイシャツに緩められたネクタイ、気だるそうに自前のバイクであろう横に立っていたのは紛れもなくひかるちゃんだった。
森「今から動物園行きましょ」
「ふふ、そんな誘い方ある?笑」
「ちょっと待ってて。」
ダル着から何故かひかるちゃんと同じ制服に着替え、家を出た。
森「なんで理佐さんまで制服なんですか」
「なんとなく。」
森「ふふ、そうですか。」
「じゃ、行きますよーー。はい、後ろ跨って。」
「お邪魔しまーす」
森「飛ばしますよーー」
「安全運転でね、事故ったら容赦しないから」
森「ふふ、はーい。」
-動物園-
森「理佐さん!!理佐さん!!ハシビロコウ!!!」
「えーなにあれ、ぜんぜんうごかないじゃん。」
森「いやそこがいいんじゃないですか!!かわいい!!」
「ふふ、好きなの?」
森「はい、めちゃめちゃ。」
くそがき問題児の森田ひかるはどこ行ったんだか。
目をきらっきらさせ嬉しそうに笑っているひかるちゃんはただただ普通の女の子だった。
森「うあー、楽しかったー、」
「わざわざ家まで送ってくれてありがとね。」
森「いえ、私から誘ったので。」
「ふふ、これ今日のお礼。」
森「??」
「え!!!?ハシビロコウ!!?」
「欲しそうにしてたでしょ。」
森「バレないようにしとったのに、」
「ありがとうございます!」
「またどっか連れ出してよ」
森「仕方ないのでまた連れ出しに来てあげます」
「約束ね」
森「はい!」
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「ほんとに楽しかったなあ」
森「理佐さんから貰ったハシビロコウ、ちゃんとお家でいい子してます。」
「そりゃよかった。」
森「なんやかんや結構一緒にいますよね私たち。」
「まあねーー、屋上来れば大抵ひかるちゃんいたし。」
森「ふふ、たしかに。」
「ここからの景色が好きなんですよ。」
「それは共感する。」
「でも何よりも好きなのはさ」
「「好きな人と見る景色」」
「ふふ、よく分かってんじゃん」
森「まーねっ、」
「さ、そろそろ戻りますか」
「そうだね。」
森「明日、何時に学校来ますか?」
「10時くらいかなー、結果見に来るだけだしね」
森「はーーい。」
「じゃあ頑張りたまえ後輩よ。」
森「ふふ、はいはい。」
「じゃあ理佐さんまたねー」
「はいよーー」
明日、全てが決まる。
-続く-