全くと言っていいほど音楽的な話題を出さない俺クオリティ。
ちなみに今回はほんの批評っでーす。私以外と本読みなのですえっへん。と言ってもそこらへんは偏りがあって、所謂ライトノベルという層と、エンターテインメント作品、SF物が主ですけど。純文学とか正直読みにくくって。読みにくい小説はそれはもうすでに小説じゃないとすら思いますし。ここら辺は持論になるのですが、読みやすい=小説ってのは安易かもしれません。しかし個人としては別に作者の心情がこれこれだからこういう作品が生まれて、だから後世にこういう作品もできたのだ、だとかそういうのは文学科でも行って勉強してろ。あるいは犬にでも食わせとけ。山羊ならくうかもな。
虚言は置いておいて(置いておいてってすごい言葉だと思うけどこれについて語ると長くなりそうなので割愛、というかすでに長い、カッコ内なのに)一応読んだ本のタイトルから行きましょい。
先ずは今年の上半期もっとも読まれた軍事物のハードカバー
ジェノサイド/高野 和明
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高野和明著 ジェノサイド
実はこの作品かなーり前に読んでいて批評?マジでするの?みたいな感じですね。
内容としては割とハードな群像劇となっております。視点が入れ替わる小説っていうのは個人的に苦手でしたが、これを読んでだいぶその意見は変わりました。群像劇っていうのもいろいろあって近しいか遠いか、話がどれだけリンクするかって言った方が分かりやすいですかね。あまり小説を読まれない方もいるようですし、簡単に群像劇について説明。簡潔です。主人公、地の文の対象が何人も居て、なおかつどこかで話がリンクする小説の事です。完結です。とまぁ個人的な視点での、群像劇ってこんなんだよなぁって言う感想ですね。詳しくはググってください。所謂ググれカスと。
内容としては、一人の生物学の大学生、一人の大物政治家、一人の研究者、一人の元軍人(ただ今PMC)の入り乱れる軍事、政治エンターテインメントてな感じです。薬学に精通した父を持つとある大学生が、突然の父の急死により託される二つのPCと賃貸、世界を脅かすであろう存在を抹消すべく裏から手を回し暗躍する大物政治家、そのミッションの指令を任された研究者、子供が難病にかかりそのための日銭を稼ぐために軍を退役して、給金のいいPMCへ入った元軍人。この四人を中心に巻き込まれる人々。さぁこの物語はどこでどうリンクしていくのか!!みたいな。
ぶっちゃけ1週間以上前に読んだ本だから惜しいところでははずしてるかもしれませんwままあることです。
ネタバレなしの感想(ありはするつもりはないけども)としては、一言圧巻、ですね。よくまとめたなぁという感じです。基本的に群像劇っていろいろな視点が入り混じる成果謎っていうのがあまり感じません。普通は主人公単体の視点なので叙述トリックとか使えるのですけども、複数人の視点からなのでなかなか「把握しやすすぎる」ってのが問題なんですよね。だから推理物で群像劇やられると悲惨ですごっちゃごちゃになるかすぐ犯人が分かるってのが軒並みな気がしますね。実はもう一つ本紹介しようと思ったんですけど疲れました。結構パワー使うんですね、これ。アフェリエイト一応出しましたけどもうけるつもりなんかさらさらないですね。おすすめの本!!って言いたいだけですし。話がずれた。閑話休題。
最後には伏線もほとんど回収していて読んでいてすがすがしかったです。ただ難点なのが、普段本読まない人にとって結構この本はきついです。面白くなるのが先ほど言った4人の話がリンクし始めるところなんですけど、それがなかなか遅い。もうちょっと早くても罰は当たらないのでは?と思うほど面白くなるタイミングが遅いです。長く感じるだけでしょうけど。でもそこから読むのは本当にずっと読んでいたくなるレベルで面白かったです。小説を読む際に連作でもない限り、その作品に没入するのって結構時間がかかると思うのです。そこまでのきつい時間を乗り越えられるかで、本読むのが好きになるかならないかが決まると個人的には思ってます。連作の楽なところは、連続で読んでいる限り作品に意識が没入してるので読み始めが非常に楽な点ですね。敬愛する西尾維新先生の作品とか載っているメフィストっていう雑誌があるのですけども、ああいうのに載っている、定期連載しているさ作品ってのは私は読みにくいと感じますね。章が変わるごとだったりで説明文臭さ地味に残っていたりするので結構苦手です。前説なんでしょうけどね、たぶん。
その人の書く各文章というものは今までどんな作品を読んできたかなどでかなり変わると思います。小説や高々文字でその人の文章が変わると思ってるの?とか言われそうですが、変わると僕は思いますよ。自分の文章は5割くらいは西尾維新に影響されてますし(無駄に同音異義語で混ぜたりとか、近くの文章で言えば「書く各文章」とか、まぁ大概にして変換ミスだったりするわけですけど、いいじゃんおもしろければ、くどいね)ね。残りはなんでしょうねいろいろです、色々。最近読んだ作者とかじゃイノー(ほじほじ 後はTwitterで訓練された部分もかなりありますね。10万ポスト近くしてればまぁねぇ。
雑文が多くなってしまいましたが今回はこんな感じで、割と楽しくかけましたことが伝われば幸いです。だから犬にでも食わせてろって。ではでは。