ゴールデンウィーク前半は体調崩して寝て過ごしていました。

そんなわけで昔話になるんですが、ひとつお話を。

 

今から10年いや15年くらい前になるでしょうか。

 

私の実家の前に片側二車線の幹線道路が走っています。

この幹線道路の追い越し車線を逆走しているシニアカーがありました。

皆どういうわけか、追い越し車線を走らず、走行車線ばかり走るのでなんでだろうと思い、つられて私も走行車線に車線変更をして走っていました。

その時、

割と私はかなり遠くの方を見て走る習慣がついているので多分300mか500m先に逆走してくる何かが目に入りました。

ああ、あれでみんな走行車線に逃げているのか、質の悪い奴だなあと思って走行していたら、はっきり姿かたちが視認できる100mくらいになってそれがシニアカーであることに気付きました。

はあ、ま・じ・か

これ、本人も逆走してるの理解してないかもしれないし、理解していたとしたらパニック状態なのかもしれない。

そう思っていたらシニアカーは転回できるところで停車。

おいおい、勘弁してくれ、まさかそこで転回するんじゃないよね。

そっちも逆走になるんだけどと思ったら、また逆走していってしまいました。

反対車線の車たちも大パニックでクモの子散らすように走行車線に逃げていきました。

 

結局私もシニアカーの様子を心配して通過しただけでした。

 

するとサイレンを鳴らしてパトカーが私の後方から接近したので、これはチャンスとパトカーが通り過ぎる時に向こう向こうと指を指し示しました。

他の運転手さんも同じ様な事をしていたからパトカーも気が付いて一回シニアカーをやり過ごしてから一つ先の交差点で転回し、シニアカーを保護していました。

 

はあ、やれやれと思ってホっとしました。

 

シニアカーに乗っていたのは老婆で多分80は超えており、90近いか超えている感じでした。

 

これと同じ日だったのか違う日だったのかそこは定かじゃないんですが、今度は電動車いすで逆走している人がいました。

とはいっても追い越し車線じゃなく走行車線の逆走。

歩道がないから逆走しているならわかるんですが、歩道は十分に車椅子も走行できる広さがあるのに逆走していました。何台かの助手席側の人が電動車いすにはなしかけていましたが、車椅子は話を聞いているようでしたが、逆走を辞めませんでした。

 

その段階でああ、この人話通じない人だなあと思い、私は追い越し車線に逃げて走行しました。

しばらくしたらシニアカーの時同様にパトカーのサイレンが聞こえたので、誰かが連絡してくれたんだろうなあと思いました。

 

電動車いすは60~70代くらいの男性の老人に見えました。

 

今は二人とも見かけることはないんで、物故したんだか、施設に入って出られないのかわかりませんが、ほんとあれを見た時はびっくりしました。

 

電動車いすは2回くらい。

シニアカーは3回くらい目撃しています。

 

相手がスピードがさほど出ないものだからどちらも回避可能だから救われますが、車やバイクだったらと思うとゾっとします。