最近物語の本質って何なんだろなと思ったりする。この場合は漫画の物語について。
(さすがにTwitterに全部書くのはクドくなりそうで気が引けるので久々にブログに残すことにする)
さいとう・たかを先生の訃報と同時に『ゴルゴ13』の継続が発表された。僕は正直少し複雑な気持ちになった。
原作者が亡くなった後にも継続される作品や、“スピンオフ”と称し原作者とは別の作家が描いていく作品が多々存在する現在。そのようになれる作品は偉大だし、原作に対する愛に溢れた面白い作品も存在するのも事実(少し前に同人作家が描いた『ドラえもん』の最終回がとてもよくできていると話題になったこともある)。
でもやっぱり僕個人としては、原作者の思い入れのある作品を読みたい。そうでないものは一段落ちる印象でなかなか手にする気も起きない。
(まぁ、赤塚不二夫作品や水木しげる作品のような作者名義でもプロダクションの誰かが描いてる作品だとか、編集担当のアイデアが大半占めるような作品もあったりするので原作者の名前で出してる作品もでどこまで信用できるのかという話もあるけど)
そんな理由で一時期無茶苦茶ハマったアメコミも熱が冷めてしまった(アメコミは完全な分業制。有名な作品は何十年も描き継がれ続け完結する気配が無い)。
過去に大ヒットした作品を何十年後かに原作者が描く作品もたくさんある。いわゆる“二世モノ”だったりリメイク作だったり。しかし僕が知る限りオリジナルを越えたものというのはほとんど無いという印象だ。「このキャラクターはそんな行動しない」「絵柄が違いすぎる」「作風が古い」などと言われがち。僕にも「なんでこんなにつまらない展開にできるんだ」とひどくガッカリさせられた作品がある。ウメーウメー
でも最近はそれでもいいと思えてきた。僕は基本的に作品単体より作者単位で漫画を読んでいる。ものすごく気に入った作品があった場合、その作者がどんな人物で、どんな思いでこの作品を描いているのか知りたくなるタイプ。
そして最近はこの先どんな作品を残していくのか、それを見届けたいと思うようになった。自分も40代後半にさしかかるんだから、自分が愛した漫画家はもう60代70代は当たり前、本棚の漫画の多くは鬼籍に入られた方々の作品だ。
(昨年後半の立て続けの訃報にはまいった)

明日発売のヤングチャンピオンにて、僕が勝手に“青春の師匠”とあがめる吉田聡先生が『湘南爆走族 ファーストフラッグ』を新連載する。
『湘南爆走族』から40年。おそらく当時の作風とはまったく別の角度から描かれる作品になると思う。当時のまんまのモノがでてきたらそれはそれでビビるけど、今現在還暦を過ぎたよっちゃん先生が描く全く新しい過去の話。tweetを見るとかなりノスタルジーに振り切るみたいで、個人的趣向にドンピシャで楽しみすぎる。もうこの作品世界から抜け出せないくらいの切ないヤツを期待してしまう。
つまりアレだ。
俺の少年時代に夢をくれた漫画家が今現在ご本人が思い入れたっぷりに新作を描いてくれるっていうことが本当にありがたいってこと。
どんな作品でもいいんだよ。俺の思ってたのと違ったっていいんだよ。絵柄とか設定とか変わってたっていいんだよ。原作者が健在で、ご本人の血肉から俺の愛した作品世界を拡げてくれるのだから。それこそが ものがたり だと思うんだよな。
この幸せに心から感謝して、楽しませていただきます。
