3月28日(土)の床の間 | お煎茶の話でもしましょうか・・・

お煎茶の話でもしましょうか・・・

煎茶のお稽古のご紹介をしています。
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賣茶正流宗家家元三代目、堤好石

都内の桜が満開です。
近所の目黒川沿いも人人人で大混雑。
春が来たのですね。


この日の床の間は黄檗山万福寺
55代管長の慈光通岳禅師の書を掛けました。
この老師は比較的最近の方で、
力強い筆致と読みやすい書で
黄檗物の掛け軸の中でも
私が好きなお軸の一つです。

「白雲自ら去来す」と読みます。
雲の自由で活発に動く姿を愛でている書です。
時期的には少し早い感じもしますが、
この日の青空と白雲がお軸の世界を
物語っており、素晴らしい季節の
到来を喜ぶお軸でもあります。

この日のお花はまさに春そのもの。
コデマリの枝に黄色いチューリップを根締めにして
春を謳歌するお花にしました。
コデマリはどうしても下に垂れる枝が多く、
懸崖の状態になりますから
このような形になりがちです。
チューリップは伸びの早い花なので
この形は今日だけで、
明日はまた違った姿になります。