3月21日(土)の床の間 | お煎茶の話でもしましょうか・・・

お煎茶の話でもしましょうか・・・

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賣茶正流宗家家元三代目、堤好石

3月1週の床の間は観音像の掛け軸に
サンシュの枝、金魚草の根締めにしましたが、
またもや私のミスでカメラの画像が巨大になり、
残念ながら掲載不能となりました。
これで3度目の操作ミスでしたので、
キャノンのサービスセンターに行き、
ただしいカメラ操作を学んできました。
今度は大丈夫だと思います。

この日はお彼岸であることから
掛け軸は黄檗山万福寺の25代管長の
華頂文秀禅師の「払子(ホッス)」にしました。
ハエや蚊などを追い払う払子は、
時期的には2か月ほど早いのですが、
お彼岸であることから
あえてこのお軸を選んだ次第です。

この払子、今ではお坊さんでも
あまり使用しないとのことですが、
殺生を禁じられた僧侶は
この払子で虫などを払ったとのことです。
華頂禅師の描いた払子は
実物に忠実で、大きさといい筆遣いといい、
僧侶を超えた達者な画だと思います。

この日のお花はウンリュウの枝に
白いストックの根締め。
お彼岸時期の花屋さんでは
この時期ほとんどが仏花ばかりで、
このウンリュウもそうとう年季の
入っている枝でした。
ただウンリュウは格上の枝で、
床の間の花としては満足のいくものです。
お彼岸が終われば新しい素材が入るものと
期待を込めて来週の床の間に備えます。