90年代後半から始まったオピオイド中毒をそれぞれの視点で描いた社会派ドラマ。

DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機

鎮痛剤依存が問題視されているアメリカでそのきっかえとなった事件をドラマ化。
製薬会社、そのセールスマン、医師、患者、検察とそれぞれの視点で事件を描いているのですが、製薬会社が発売した鎮痛剤に依存性がないと言われていたはずなのに依存性があり患者たちが次々と中毒者に陥ってしまい検察側は製薬外野を訴えようとするもなかなかうまくいかず、その間に依存者が増え町はスラム化していく。という姿がリアルに描かれていて重いです。

登場人物もマイケル・キートン、ピーター・サースガードにロザリオ・ドーソン、ウィル・ポーターにマイケル・スタールバーグって映画並みのキャスティング。
という事もあって重厚な仕上がりに、田舎の炭鉱町から始まり、セールスマンの口車に乗せられて次々と鎮痛剤を導入していく医師たち。やがてその医師も事故に遭い鎮痛剤のお世話になったら自ら中毒となって医師免許はく奪。患者もいの戸を落とし自責の念に囚われてしまうのがマイケル・キートン。

炭鉱の娘役のケイトリン・デヴァーの若手の演技派なのですが、この時代の田舎町は同性愛に冷たい感じでそんなバックボーンがありつつ炭鉱で事故に遭い鎮痛剤を宇買うようになりクスリ欲しさにどんどん落ちていくし辞めたはずなのにまた手を出してしまう悲劇の役どころが辛いです。

製薬会社の後に社長になる一族の男リチャードが売れるためだけに執念を燃やし、鎮痛剤が効かなくなればより強い鎮痛剤を売り出してセールスマンに売り上げを課していく。という姿が恐ろしいのですが、その中でウィル・ポーターが何かがおかしいと立ち上がろうとするという姿がスリリング。

検察側とFDAが色々調査して証拠をつかむも巨大な企業すぎて中々追い詰められないというもどかしさをピーター・サースガードやロザリオ・ドーソンが正義感たっぷりに演じて見ごたえあり。

最終的にこの薬はよくない。という結論に達するも未だに売られているという闇という苦い終わり方も印象的でした。

予告編
おまけ
別ポスター
DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機