ホラー漫画家の伊藤潤二の短編集です。
伊藤潤二『マニアック』とは違った内容の短編集で、さらに10数んと短いたんぺんなので時間としてはとても見やすい内容です。
不気味な小学生の双一が相変わらず周りを巻き込む騒動のエピソードがいくつかあるのですが、安定のイラっと感。
たびたび出てくる恐ろしい容姿のモデル淵とか映画でもおなじみ富江とか定番?のキャラクターの話は安定感がありました。
そんな中、「押切異談」という転校生の押切君の家が別の世界につながっていてそこの世界の押切君が邪悪。というマルチーバースな話を短編でやっていて感心。
ビジュアル的に嫌悪感間違いなしなのが「グリセリド」。脂性の父親のやっている汚い焼肉屋で陰湿な長男が何故かサラダ油を飲みまくり、恐ろしいほどの脂体質に。というビジュアルだけでも気持ちが悪いのは伊藤潤二のエピソードでピカ一。
ビジュアル面で気持ちが悪いと言ったらもう一つ「ナメクジ少女」もなかなかのインパクト。
全体的にヤバいキャラクターの見た目が人間離れしているところがいいし、世界観がじめッとした陰湿な感じから生まれる不条理と容赦ない血みどろシーンがたまりません。
予告編
