故郷のスキーリゾート地で起きた殺人事件を捜査しにやって来た憲兵が事件の真相を追うフレンチ・ノワール。
ワケアリで村を逃げ出した女憲兵が殺人事件の捜査で地元に戻ってくるのですが、村全体を覆う汚職、崩壊した家族やかつての仲間だったスキー選手との関りとドロドロした人間関係が硬派目なフランスのドラマです。
最初に見つかった焼死体は単なるきっかけでリゾート地の建設を巡る汚職やそれを阻止しようとするエコテロリスト集団たちも現れる中、事件の関係者が次々と消されていき、最終的にはなかなかの人数が死んでいきました。
主人公の女憲兵が長野五輪でメダリストだったり、女村長もかつてスキー選手であったり村全体がスキーで成り立っていて、新しいリゾート地を造るための資金を得るためにいかにも怪しげな黒幕がいたりするのですが、その一方でかつての選手仲間で今もスター選手が怪我でボロボロになりながらこのリゾート地開発のマスコットキャラクターになっていて村全体の点と点がつながって一つの線になった時に事件の真相が明らかになる。というスタイルがちょっと松本清張ッぽい感じがしました。
女憲兵の家族が恐ろしい位崩壊していてその中心が独裁的な父親の存在であったり事件にかかわっていそうな弟と、彼女の家族関係も暗い影を落としていました。
よーろーっぱのドラマは序盤はイマイチ盛り上がりに欠けるのですが、後半事件の真相に近づくにつれて、あの人が殺された。みたいな展開が続いて相変わらず面白味が増して行最後の最後までく油断できない展開でした。
予告編