娘を殺された男が日本人精神科医の助けで復讐をするサスペンス。

蛇の道

黒沢清監督作品で柴咲コウが前編フランス語で頑張ったというサイコスリラー的なサスペンスです。

フランと言ったら中谷美紀じゃないですか?と思ったら柴咲コウも違和感なくフランスに溶け込んでいてびっくり。絶対に笑わないクールでミステリアスな雰囲気がフランスの街並みにマッチしていたんだと思います。

謎めいた精神科医の柴咲コウが娘を殺された男の復讐を手助けするのですがその相手がマチュー・アマルリックですよ。と一人目を監禁していたら次々と男の娘の死に関わる人物が出てきて復讐をけしかける柴咲コウ。
人を操っているのか何なのか得体のしれない冷酷さを醸し出していて、柴咲コウってこんなに演技ができる人なんですね。しかもフランス語で。と感心しました。

他^ゲットを気絶させ車のトランクに押し込めるという一連の手口が毎回白昼堂々でジムでもそれをやって誰も気が付かないというのはどうなの?というところは違和感がありましたけど、全編フランスロケだと思いますが、フランスでも雰囲気がザ・黒沢清という感じはさすが。

やっぱり柴咲コウにも企みがあったのね。という話ではありましたが、途中で出てくる昔の患者の西島秀俊がイラっとする患者で逆なでしてきます。といういつもの西島秀俊ではない感じが新鮮。

復讐をするにあたり?となるところがありましたが、この映画黒沢清が1998年に地震で監督した映画のセルフリメイクだと知りオリジナルとどう違うのか気になり1998年版も観たくなりました。

予告編