「原爆の父」と呼ばれたオッペンハイマーの伝記映画。
アカデミー賞を受賞して話題の映画ですが、世界観と映像美がしっくり来ていてアカデミー賞も納得の仕上がり。
オッペンハイマーとロバート・ダウニー・Jr演じるストローズのモノクロのシーンを軸に様々な時間軸で展開されて前半は知識がないと中々分かりにくいところがあったり全体的に登場人物が多いのですが、3時間の長尺でしたがそれほど長く感じず、映画の世界観に吸い込まれた感じ。
主にオッペンハイマーの科学者としての発見発明が政治的、戦争に利用され多くの命を奪ってしまった苦悩というある意味王道の展開ではあるのですが、後半のストローズにはめられてどんどん立場がなくなっていくけれど起死回生なるか?みたいなところがスリリングで面白かったです。
場面が切り替わるごとに出てくる豪華俳優陣に贅沢さを感じ、この人これだけ?実験の時後ろにいただけですけど?と思ったらクライマックスでこの人の存在意義があったりしてみんないい仕事をしていました。
ジョシュ・ハートネットの重要な役どころで登場、近年復活の兆しはありましたがこれで完全復活した感がありました。
オッペンハイマーの奥さん役のエミリー・ブラントも夫が追い込まれていく中、次第に怒りを爆発させ遣り込めたり、老けメイクでの長年の恨みをひと睨みで一蹴する凄みとかエミリー・ブラント史上の演技だったんじゃないかなと思いました。
原子の爆発?するシーンの音も独特の迫力がありこの映画は映画館で観る映画だと思います。
予告編
おまけ