黒人の小説家が現代社会に苦悩するシニカルなコメディ。

アメリカン・フィクション

アカデミー賞にもノミネートされて話題になった話題作です。

黒人っぽくないと言われて不本意だけどそれじゃあ黒人っぽく書いてやろうじゃないかと書いた作品がベストセラーになって、賞にも選ばれそうになって焦ってしまうという皮肉な話ですよ。

今どきの現代社会にぴったりな感じでジェフリー・ライトがの渋めも演技が光って、何か特別な出来事が起きるわけではないけれど、次第にその小説が映画化されるまになって小説の中身と自分がリンクしていく感じも何か独特で面白い作りでした。

主人公の黒人小説家も生真面目すぎるのか何なのかちょっと扱いにくい感じで人間関係もこじらせ気味。
というところがシニカルなポイントなんでしょうね。カラッとした陽気な黒人さんといった感じの小説家だったらむしろ黒人っぽさを出して一発当ててやったぜ。ってくらいに商売に転換して陽気に現代社会を生き抜いていくであろうから、この映画の主人公のみたいなネガティブな思考の人が主人公ならではといった感じの映画だと思いました。

予告編
おまけ
別ポスター
アメリカン・フィクション