不安症の少年が夜中に現れた暗闇と一緒に冒険するファンタジー。
不安恐怖症の少年が停電で暗闇になった部屋に突如現れた暗闇と旅をして恐怖心を克服するという内容です。
暗闇の仲間には夢とか静寂とか色々な夜ならでは仲間たちがいるというセンスが面白いです。
次々と夜の世界を旅しながら夜って怖くない。みたいな感じがテンポよく展開されていて、途中から光がやってきて光と暗闇という事でこの二人がいないと世界が回らないという描写と、夜が明けて朝が来る、ふたたび夜が来るというビジュアルも好みでした。
そうこうしているうちに少年もそろそろ自分の世界に戻らなくては。という時に自分の恐怖が大きすぎて大変なことに。元に戻れない。と思ったら時空を超えて自分の娘が助けにやって来るという意表を突いた展開がよかったです。
少年が妄想する怖いものも子供ならではのものが多くてなんだかノスタルジックなところもいい。
どこかで見たような感じもありましたがそれだけにとどまらない独自の感性みたいなものがありました。
脚本はチャーリー・カウフマンということでやっぱりこの人、夢見がちな人なんだろうなと思いました。
予告編
おまけ