天才外科医によって蘇った女性の自我が目覚めていく様を描いた壮大な映画。
ヨルゴス・ランティモス監督作品と言ったらリューベン・オストルンド監督作品と並ぶ不快で残酷というイメージの内容の映画でお馴染みですが、今回は見た目はファンタジックですけど中身はやっぱりヨルゴス・ランティモス作品都いう感じでパンチが効いていました。
死んだばかりの女性に産まれたばかりの赤ん坊の脳を移植して蘇ったベラという女性が、急激に成長していくのですが、感情的なものが成長に伴っていないからなんでもう受け入れて欲望のままに行動していたのし次第に様々な行動をしていくうちに言動も伴っていき、その辺の人が太刀打ちできないような自立した女性になるみたいな感じでしたが、その過程で描かれるシーンがほとんどがグロテスクでヨルゴス・ランティモスらしいドン引き感。
それにこの映画でここまで体を張りますか?みたいなエマ・ストーンの演技に目が釘付け最初は何をしでかすのかハラハラしましたが、後半、感情も身に着けて自分の考えで自立し成長してからは応援したくもなるそんなキャラクターだったので色々な意味でアカデミー賞のノミネートも納得。
上映時間もヨルゴス・ランティモス作品史上最も長かったですが、章仕立てだったおかげか長く感じない不思議な魅力。終わり方もよかったです。
予告編
おまけ