デンマークで発見された7体の射殺体から思わぬ方向へ進んでいくクライムドラマ。
デンマークの射殺体がシリアのテロ組織である可能性が高いと見たデンマーク警察は参加国の合同チームで事件解決をしようとする連続ドラマです。
シリアの権力を象徴する黄金の石板を巡るカリフ連合というシリアの過激派が暗躍する事件にたどり着き、テロ組織に資金が流れていく過程が描かれていく感じがとても硬派。
最初はとてもとっつきにくいけれど、人間関係とテロ組織と資金源やヨーロッパの難民事情なんかがドラマ内で把握できると一気に楽しめる作りになっていたかなと思います。
金のためにテロ組織とつながっている美術商、石板のために雇われたテロ組織の暗殺者たちにも家族がいてそれぞれの思いも少なからず描かれているところがただの悪として描かれているだけでなく、大義のために資金を手にして武器を入手しようとしているという姿がほかのドラマと違って興味深いです。
捜査側のIT系の捜査官の恋人が極貧任務で家に戻らず傷ついて戻ってきたりして不満が募っていくという描写も丁寧に描いていてメインの事件とは関係ないちょっとしたエピソードがなかなかメリハリのあるスパイスになっていました。
予告編