キリストの幻影を見た修道女が教会で成り上がっていく物語。

ベネデッタ

幼いころに修道院に入ったベネデッタ。
やがて彼女がキリストと対話できるようになったらしく、聖痕も現れてたちまち修道院出の地位も上がり町の人たちもベネデッタをあがめるようになるけれどはたして彼女は本当にキリストと対話をしていたのかというような話です。

こんな話が実は実話を基にしているってすごいのですが監督がポール・ヴァーホーヴェンだからドロドロしているというかいつものヴァーホーヴェン節炸裂なので泥沼で濃い内容ですよ。

修道院長がシャーロット・ランプリングがベネデッタのキリストとの対話の件を胡散臭いと思いつつもぐっとこらえているけれど彼女の娘が敵意むき出しでベネデッタを告発したことをきっかけに嫉妬と憎悪でベネデッタが窮地に追い込まれていくも突如キリストがベネデッタに乗り移りピンチを切り抜けるという、本当に合った話ですか?みたいな展開が強烈でした。まるでエクソシストみたいなんですよ。

やがてベネデッタと若い修道女との禁断の肉体関係から魔女狩りのような裁判までいつの間にか権力を持ってしまったベネデッタの奔放さ加減が危うくてスリリングに感じます。

ベネデッタの狂言的なパンチの効いたキャラクター(毎回ピンチを迎えても最後まであきらめないところとか)と演技派シャーロット・ランプリングの対峙とかいろいろすごすぎてよく分からない面白さが相変わらずマニアックな感じでした。

予告編
おまけ
別ポスター
ベネデッタ

ベネデッタ