娘の親権で争っている最中に妻が交通事故で急逝してから夫と娘の住む家で怪奇現象が起き始めるというホラー。

邪悪は宿る

主人公がどうやらダークな絵本作家のようなのですが、仕事がなく芸術に執着するあまり収入がない模様。
一方、妻は仕事をして実家も裕福のようで堪忍袋の緒が切れて離婚を申し入れ、親権についてもめている最中になんとひき逃げで死亡。

その日から奇妙な出来事が起き始めそれがエスカレートしていくというホラーですが、主人公が中々のダメンズでイラっとするんですよ。
仕事がない割にはプライドが高くて。

ベビーシッターともちょっと怪しげな雰囲気が出ていて、ベビーシッターも恐怖体験をしたり娘も夢遊病的な感じで入ってはいけない屋根裏で誰かと話をしたりとホラーテイストは申し分なし。

ダークな絵本作家ということで家にはデル・トロの映画に出てきそうな不気味な人形がたくさん置いてあって動き出したりもするのですが、後半いきなり妻殺しの犯人探しみたいな感じの展開もありホラーからサスペンスタッチに雰囲気が変わるという不思議な感じの内容でした。

早々に死んでしまう奥さん役はメリル・ストリープの娘でお馴染みのメイミー・ガマー。神経質そうな感じが上手でもっと評価されてもいいのになと思いました。

監督は人形ホラー「ザ・ボーイ」とかホラー畑の人で、何となく作風は納得。

予告編