バカンスにやってきた中年女性の不安定な心の機微をスリリングに描いたドラマ。

ロスト・ドーター

一人でバカンスにやってきたオリヴィア・コールマンがとある家族で迷子になった娘を見つけたことがきっかけで、彼女の薄暗い過去が蘇る。みたいな話です。

どうやら彼女は自分の人生のために夫と子供を捨てたようでその罪悪感から迷子になった子の乙板人形を密かに持ち帰ったりして、いつかばれるんじゃないの?みたいな、特に何が起きるというわけではないのに映画を通して全体的にとてつもない疲労感が漂っています。

オリヴィア・コールマンの若い頃をジェシー・バックリーが演じているのですが。夫も子供も愛しているけどイタリア人の教授に評価されて仕事ももっとしたいし、抱かれたりもしたい。という旦那さんからしたら理不尽な感じなんですけど、それでも自分を貫き通したという珍しいタイプの人なんだと思います。

その結果、中年になり時間も自分の思う通りに使えるけど漠然とした孤独にいつもさいなまれています。という感じがどんよりしているんですよね。

と二人の女優がそれぞれアカデミー賞にノミネートされてもはやオリヴィア・コールマンは常連。一押しのジェシー・バックリーも最近演技派よりになってきて嬉しいです。
とそんなこの映画、監督と脚本がマギー・ギレンホールですよ。最近見ないなと思っていたら、こんな尖がった映画を監督していたとは。演技もできるのに恐れ入りました。

予告編