裕福な家庭の両親が子供たちを下界の世界に触れさせずに育てているというシュールな映画。

籠の中の乙女

監督は「ロブスター」「聖なる鹿殺し」なんかでお馴染みのギリシャ人監督のヨルゴス・ランティモスの初期の作品です。
という事で変態性とシュールさが予想通り炸裂。

独裁的な父親に育てられながらも素直に育った子供たちが性に目覚める年ごろになり、外から性処理のために雇った女が来たことをきっかけに次第に完ぺきだった父親のルールが崩壊していくのですが、言葉の意味を聞かれて不都合な言葉だったら、適当なものの言葉に置き換えたりいちいちシュール。

それでいて、ルールを破ったりしたら自分の子供にも外部の人間にも恐ろしい勢いの摂関をするという狂暴性を見せ、シュールな中に時折緊張感もあったりして、全体的にこの頃からこの監督の作家性は全くぶれていないというところに関心しました。

外の世界に興味を持ちだしてしまった子供たちによるその顛末はいいけれど、あのすっきりしない終わり方と全体的に漂う不条理感。
不条理なんだけど子供だたちは全くそんなことは思っていなくて思っているのは観客だけ。ってところもよくよく考えたら怖いなと思いました。

予告編