クリスマスシーズンに彼女の実家にやって来た冴えないミュージシャンのシットコム。

メリーハッピーとんでもホリデー

彼女の家に行ったら曲者揃いの家族たちに四苦八苦するというシットコムで、堅物のお父さん役がデニス・クエイドですよ。
シットコムというガラじゃないから何となく痛々しかったですけど頑張っていました。娘の恋人が家族たちに気に入られようとするも空回りという展開ですが、デニス・クエイドの方が空回っていました。

一男三女という彼女の家族、みんな結婚していて義理の娘と息子たちが団結して仲がいいってところは今までにない新鮮さ。
そしてお父さんが何かにつけて義理の家族たちに難癖をつけて面倒くさいですよ。思い通りにならないと威圧するという案外「渡る世間は鬼ばかり」的な展開。
そのくせ自分は病院のナースに一目惚れして舞い上がるというイタイ展開。

というのが面白おかしく嫉妬クムで展開されながら、娘婿はユダヤ人なので宗教観で対立したり、娘の一人が離婚して戻って来たと思ったらゲイだったとカミングアウト。
とそれいる?という内容も盛り込んでくるのがアメリカらしいなと思いました。

父親のおかげで二人の関係はぎくしゃくして元のさやに納まるという定番の展開でありながら、長男は無職になりあるひたまたま作ったタマゴサンドがすごくおいしくてそれじゃあってことでフードトラックを出すという無茶目の展開に笑いました。タマゴサンドだけなのに。

主人公の冴えないというか売れないミュージシャンが全然華がない感じでどうなのこれ?と思いましたが全体的にあくが強いキャラが多いのでこれはこれでよかったかなと思います。

そしてあくが強いといえば末娘役が「ハイスクール・ミュージカル」のシャーペイ役でお馴染みのアシュレイ・ティスデイルがあの頃と全然役も演技も変わってない自己中心的自分が可愛いキャラ。だけどよくこのキャラでいまだに頑張っているのはある意味すごいです。

予告編