引退した元刑事とサイコな連続殺人鬼の攻防を描いたスティーヴン・キング原作のドラマ。

ミスター・メルセデス

メルセデス・ベンツ盗み、職安で次々と人をひき殺した殺人鬼が数年後引退した担当刑事に挑戦を挑む。といった感じのドラマで、メルセデスで人々に突っ込みひき殺すという導入部が容赦なさ過ぎてビックリします。

元刑事が犯人のITスキルに翻弄される中、草刈をしてくれるハーバードに合格した少年の力を借りて犯人像を割り出していく中、当然のように彼の周りの人も命を狙われていく中盤以降がとてもスリリング。

メルセデス・キラーはIT系のシリアルキラーで普段はパソコンの修理をしているけれど、嫌味な上司にこき使われていたり、以上内情を注いでくる母親とか彼の生活と、元刑事の私生活が掘り下げられていく丁寧な展開。
いつも一緒に嫌味を言われている同僚のレズビアンの店員との奇妙な関係も面白く、彼女の愚痴った相手をさりげなく制裁するんですよね。ちょっとは心があるのかと思いつつそうでもない複雑なシリアルキラーの心情も興味深かったです。

メルセデス・キラーも幼少の頃の不運な出来事も次々と明らかになり、母親がおかしくなっっていく過程や彼の職場周りのエピソードもひき逃げと全然関係ないかと思いきや、ベントを盗まれて自殺した持ち主の遺族たちも巻き込みとこれまで出てきた人たちが巻き込まれて、後半一気に衝撃的な展開になりました。

話はシリアスで登場人物も渋いのですが、注目したのはメルセデス・キラーのお母さん。息子を抱くという異常な愛情っぷりと実は悲惨な過去で心に傷を負っているのですが、この人何かケリー・リンチにそっくり。と思っていたらケリー・リンチでした。
90年代はとてもトレンディな感じの役が多かった人の印象でしたが、あれから時は流れてこう見えてもう還暦。見事な汚れ役を披露しました。

サラッとグロテスクで血生臭いシーンを織り交ぜてきてアメリカドラマの底力を改めて思い知ました。

予告編